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東京電力福島第一原発が抱えるリスクの一つ、1、2号機の排気筒(高さ約百二十メートル)について、本紙が二月、同原発内で撮影した写真を詳細に分析したところ、地上から四十五メートル付近の支柱に新たな破断が一カ所見つかった。本紙の通報を受け、東電は六日、破断を確認したと発表した。
東電はこれまで、年一回望遠レンズで排気筒を撮影して分析。六十六メートル付近に四カ所八本の支柱が破断したり損傷したりしていると原子力規制委員会や福島県に報告していた。
本紙は二月十三日に同原発内を取材した際、排気筒も入念に撮影。その写真を細かくチェックし、四十五メートル付近で「V」字形に取り付けられた支柱の一本の接合部が完全に切れているのを見つけた。同十五日の本社ヘリで海側から撮影した写真でも横に黒い筋が入っていた。
排気筒は事故直後、1号機の格納容器が壊れるのを防ぐため、汚染蒸気を逃がすベント(排気)に使われた。東電は、破断などは1号機の水素爆発や、余震の影響だとしている。再び大地震に襲われれば、倒壊する可能性があり、地上五十五メートルから上半分を二〇一九年ごろを目標に、解体する方針。
東電は「線量が高く近づけない場所があったため、確認できなかった。(本紙の)指摘であらためて調べたところ、見つかった。地震の揺れなどで排気筒が倒壊する可能性が高まったとは言えない」と説明した。 (山川剛史、荒井六貴)
「東京新聞」より転載
倒壊する恐れ有りとは穏やかじゃないね。
どのくらいの放射能が拡散されるのか、わかったものじゃない。
米朝対決に目を奪われていると、大事な事がごまかされそう。
そしたら平壌でマラソン大会だって。北朝鮮って、どうなっているのかね。
平壌で国際マラソン大会、外国人ランナーとハイタッチも 北朝鮮
北朝鮮・平壌で開催された平壌国際マラソンで、金日成広場前を走る出場者たち(2017年4月9日撮影)。(c)AFP/Ed JONES
【AFP=時事】(写真追加)北朝鮮の首都平壌(Pyongyang)で9日、平壌国際マラソンが開催された。このマラソン大会は、国際社会から孤立した北朝鮮の年間の観光カレンダーにおいて山場ともいえる大イベントで、金日成競技場(Kim Il-Sung Stadium)では数百人の外国人ランナーたちがスタートラインに並んだ。
収容人数が4万人を超える金日成競技場を埋め尽くした観客たちは、ランナーたちが人工芝のフィールドに姿をみせると熱烈に称賛した。競技場には、金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長の祖父、故・金日成(キム・イルソン、Kim Il-Sung)国家主席と、父の故・金正日(キム・ジョンイル、Kim Jong-Il)総書記の肖像画が飾られ、笑顔で競技場を見下ろしている。
平壌国際マラソンは、故・金日成主席の生誕105周年の記念行事の一環として開催され、スタンドの一部には高官らの姿も見られ、そのうち少なくとも4人は軍服姿だった。
出場ランナーは約2000人で、その半分以上は主に欧米からの外国人。
男子の部で優勝したのは北朝鮮のパク・チョル(Pak Chol)選手(27)で、タイムは2時間13分56秒だった。平壌国際マラソンでのパク選手の優勝は3度目。女子の部も2時間29分23秒でゴールした北朝鮮のチョ・ウンオク(Jo Un-Ok)選手が1位だった。
北朝鮮は核開発やミサイル発射を繰り返しており、先週にも日本海(Sea of Japan)に向けて弾道ミサイルを発射している。このため国連(UN)は北朝鮮に複数の経済制裁を科している。それでも平壌国際マラソンの当日、沿道には大勢の人々が並び、声援を送ったりランナーたちとハイタッチを交わしたりしていた。通常、外国人が北朝鮮の一般市民と交流する機会はほぼない。
北朝鮮への観光は国連による制裁の対象ではない。しかし米国政府は自国民に対し北朝鮮への渡航を回避するよう強く勧告している。朝鮮半島で緊張が高まる中、米国は空母群を同半島に向けて航行させている。
【翻訳編集】 AFPBB News