「森友」疑惑 籠池氏の要望に「満額回答」 大門議員 夫人付への手紙 独自入手 | 函南発「原発なくそう ミツバチの会」 ノブクンのつぶやき

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学校法人「森友学園」の籠池泰典氏が、安倍晋三首相夫人の昭恵氏に大阪府豊中市内の国有地にかかわる要望を伝えていた2015年10月26日、「内閣総理大臣夫人付」政府職員の谷査恵子氏あてに送った手紙の全容が明らかになりました。日本共産党の大門実紀史議員が28日の参院決算委員会で明らかにしました。

 

 手紙は、大門氏が独自に入手し、籠池氏の弁護士を通じて、籠池氏本人が書いたものだと確認したもの。

 

 この手紙を受けて昭恵夫人側は同11月17日、谷氏の名前でファクスを返信。要望事項について「財務省国有財産審理室長の田村嘉啓氏に問い合わせ」たとしたうえ、「現状ではご希望に沿うことはできない」「昭恵夫人にもすでにご報告」したとしていることが、籠池氏の証人喚問で判明しています。

 

 このファクスについての認識をただした大門氏に、安倍首相は「『ゼロ回答』であり、なんら影響はなかった」と答えました。

 

 大門氏は「ファクスだけなら『ゼロ回答』のように見える部分もあるが、籠池氏の手紙と突き合わせていくと、要望はその後すべて実現している」と指摘。

 

▽定期借地期間を50年に延長したうえ「早い時期に買い取る」

     ↓16年6月の売買契約で実現

▽土地の賃料を半額に

   ↓支払額を月額に直せば要望通り

▽森友側が立て替えていた工事費用の支払い

    ↓16年4月6日に執行

 ―となっており、 「『ゼロ回答』どころか『満額回答』」だとのべました。

 

 疑惑解明のために、野党が求めてきた昭恵氏らの証人喚問を決算委員会で実現すべきだと要求。岡田広委員長は「理事会で協議する」と答えました。

 

 大門氏は、安倍首相が国会で「妻から森友学園の教育の熱意は素晴らしいという話を聞いている」とのべたことをあげ、「首相の考え方に沿う学校だったのだろう。皇国史観にもとづく教育をする小学校をつくろうという大きな力が働いたように思える。真相解明に全力を尽くす」とのべました。

大門議員が示した籠池氏の手紙(抜粋)

内閣総理大臣夫人付

谷査恵子様

小学校敷地の件について

小学校用地として豊中市野田1501の国有地を買売予約附定期借地として契約。(国土交通省航空局の土地)

交渉先は近畿財務局

…(略)…

学校が事業用地で定借10年は短かすぎ(10年以内に買い取りし、それができなければ建物取りをこわして原状に復する)。10年で買い取るつもりではあるが、事業環境が変わったりするのでやはり50年定借として早い時期に買い取るという形に契約変更したいのです。

…(略)…

安倍総理が掲げている政策を促進する為に

※国有財産(土地)の賃借料を50%に引き下げて

運用の活性化を図るということです。

※学校の用地が半値で借りられたらありがたいことです。

A´の関係してですが、平成27年2月契約事前の段階で、財務と航空の調整の中で、学園側が工事費を立て替え払いして平成27年度予算で返金する約束でしたが、平成27年度予算化されていないことが9月末発覚し、平成28年度当初に返金されるという考えられないことも生じています。11月中に土壌工事が終わりますのに、4ヶ月間のギャップはどう考えているのか航空局の人間の感覚が変です。4ヶ月間の利息は?ふりまわされています。

新聞記事と当方の契約書を同封いたしますのでよろしくお願いします。

籠池拝 印

 

 

図

 

 

「しんぶん赤旗」より転載

 

 

この赤旗記事関連の「リテラ」の記事は次。

こっちの方が「本家」よりわかりやすい

 

森友問題で政府が隠していた手紙の中身が判明!籠池理事長から昭恵夫人への口利き依頼はゼロ回答どころか満額回答だった

 

FAXによって安倍昭恵夫人の土地取引への関与が取り沙汰されているが、本日、さらに驚きの“物証”が出てきた。本日開かれた参院決算委員会で、共産党の大門実紀史議員が疑惑の“手紙”の内容に踏み込んだのだ。

 

 この手紙というのは、籠池泰典理事長の証人喚問の際、自民党の西田昌司議員が公開した籠池理事長から昭恵夫人付きの職員である谷査恵子氏へ送ったとされる封筒の中身にあたるもの。この手紙の返答が、件のFAXだと見られていた。証人喚問で西田議員はなぜか封筒のコピーしか取り上げず、肝心の中身に触れようとしなかったのだが、この手紙のコピーを共産党が独自に入手したのだという。

 

 そして、この手紙の中身は衝撃的なものだった。大門議員は手紙のなかで籠池理事長が谷氏へこのような依頼をしていたと明かす。

 

「定期借地契約が10年なのは短すぎる。50年契約にした上で、じつはいちばんの眼目は『早く買い取ることはできませんか』ということ」

 

 件のFAXでは、籠池理事長が土地の買い受け特約が10年であるところを50年契約にできないかともちかけていたと思われ、実際に財務省の国有財産審理室長は〈これ以上の長期定借は難しい状況〉と返答していた。だが、この手紙の本題は契約期間の延長ではなく、「国有地を早く買い取りたい」ということだったのだ。

 

 しかも、籠池理事長は手紙のなかで「賃料が高い」「賃料を半額程度にしてもらえないか」と要望。また、工事費の立て替え払いについても「平成27年度予算で返してくれると言ったのに、平成28年度に遅れるのは何事か」と記述しているという。

 

 この手紙の内容は極めて重要だ。なぜなら、これらの籠池理事長の要望は、その後、すべて叶えられているからだ。手紙は2015年10月26日に送られたものだが、その後、2016年4月6日という平成28年度予算がはじまってたった6日というスピードで工事費の立て替え分1億3176万円が支払われ、さらには同年6月20日にごみの撤去費用8億1900万円を差し引いた1億3400万円という格安価格で国有地を売却。15年5月に近畿財務局と締結した貸付契約では月額賃料が227万5000円だったが、この16年6月の契約では、頭金が2787万円、毎年1100万円と延納利息1%という10年間分割払いという内容で、月額にすると100万円以下となる。手紙当時の月額賃料227万5000円から見事に「半額以下」となっているのだ。

 

つまり、自民党はFAXの財務省からの回答を「形式的なもの」「ゼロ回答だ」と主張してきたが、根本の手紙を見れば、現実は籠池理事長の願い通りに事が進んだことになる。これは「満額回答」以外の何物でもない。

 

 しかし、この期に及んでも菅義偉官房長官は「内容からして、まさにゼロ回答だと思っている」などと強弁。安倍首相にいたっては「(手紙は)一部しか読んでいない」と逃げたのだ。

 

 だが、こんな詭弁が通用するはずがあるまい。そもそも自民党が封筒しか取り上げなかったのは、その中身である手紙を公開すると「満額回答」であることが発覚してしまうからこそ隠してきたことは明白。にもかかわらず、安倍首相は同じ決算委員会で昭恵夫人の100万円寄付問題を言及されると、「辻元(清美)議員との間にも同じことが起きている。きょうの新聞に『3つの疑惑』と出ていましたね」「(辻元は)証明しないといけない」などとネトウヨ脳がつくり上げた辻元議員の陰謀論を振りかざす始末だった。

 

 言わずもがな、籠池理事長が昭恵夫人に対して行った“要望”が、ものの全部叶えられているこの事実は、昭恵夫人が土地取引に深く関与していることを明確に示す証拠だ。引き続き、昭恵夫人の疑惑は徹底して追及されなければならないし、夫である安倍首相の卑劣な言い逃れを許すわけにはいかない。

 

 

「リテラ」より転載

 

 

この辻元議員「無断侵入」問題などは、安倍の提灯持ち山口某のテレビでの発言、「産経」記事での追求、安倍晋三の国会答弁と、何とか矛先を変えるために安倍信奉者グループ、言うなれば「日本会議」系の連中が必死に発信していたらしいが、籠池夫人が「私は辻元さんを見ていない。そういう風に聞いたからメールに書いた」との発言でものの見事にお釈迦になった。

もっとも「産経」は訂正記事も出していないそうだから、このネトウヨ新聞のいい加減さをよく示している。

 

大門質問の本質は、森友学園に対する財務省や大阪府の対応が、ゼロ回答どころか満額回答になっているという点を、籠池側の要望の手紙を示して明らかにしたことだ。

「忖度」ではなく「請託」そのもの。

 

迫田という現国税庁長官がこの問題担当の理財局長だったことを受けて、「酷税」批判の声が強まっているようだが、日頃の経営に四苦八苦している中小零細企業の経営者などはまじめに納税することが馬鹿らしくなるのではないか。

この男、そうした実績を評価されて国税庁長官に出世出来たのかね。

ふざけた政治を止めさせる勇気と知恵を、日本国民もみんなで共有しましょうよ。