NHKが絶対報道しない/交戦規定共有化で自衛隊は米軍の武力行使に現場判断で参戦できるようになる | 函南発「原発なくそう ミツバチの会」 ノブクンのつぶやき

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安保国会を中継しないNHKに大抗議
  ~第2回NHK包囲行動行われる

                牧子嘉丸

動画(4分)

 8月19日夕刻、渋谷NHK前で2回目の抗議集会があった。まずこの日も重大な安保法制の参院特別委員会があったのに、国会中継しないことに非難と抗議が集中。高校野球は垂れ流し的に放送しても、国の安全をめぐる重要問題は放送しないのだ。

 またNHKが電力会社の株を保有しているので、原発に対して批判できるはずもなく、全くの広報機関になっていることや、福島の現状など何ひとつ伝えていないことも指摘された。川崎から参加した男性は、原発事故の報道を見守りつづけて「NHKよりまだ東電や内閣府の発表のほうが信用できる」とまで断言、真実を報道しないNHK記者の実名まであげて糾弾した。

 NHKは8月前半は戦争の歴史を振り返る番組をやるが、これを「8月ジャーナリズム」といって、戦争の悲惨な結果ばかりを映し出して、そのきっかけとなったファシズムの起因を追及しないという発言もあった。なぜならファシズムの起こった原因はNHK自らも負っているからだ。そして今また、おなじ大本営発表を繰り返しているのだ。

 集会中、司会の火炎瓶テツさん(写真)が「いまNHKは7時のニュースで国会審議の様子をたった2分しか報じなかった。しかも小池議員のやりとりはなかった」と速報を紹介すると、一同から憤激の声が上がった。共産党小池晃議員の自衛隊内部資料をめぐり、重大な憲法違反をしている防衛省中谷元の責任隠蔽にNHKも加担しているのだ。

 集会が8時すぎに終わって、急いで帰宅し9時の「ニュースウオッチ9」を見たら、「こうのとり」のニュースを20分ばかりこれでもかと垂れ流して、結局国会審議のニュースはなし。傑作なのは、中国天津の爆発事故で当局は事実を伝えていないという人々の声を紹介していた。

10時からテレビ朝日の報道ステーションを見ると、すべてにバランスよく「こうのとり」も小池議員の質問もとりあげ、おまけに武藤議員の離党ニュースも伝えていて、どちらが公共放送かわからない。 

いまのNHKの「ニュースウオッチ9」を見ていると、微笑のファシズムという言葉が浮かんでくる。まだ前の大越キャスターのほうがはっきりと物を言うだけに刺激があった。まさに地獄への道は善意で敷き詰められている。こんな不気味な微笑にだまされていけない。

 集会ではこんな懲りない連中には、受信料支払い拒否しかないという声も多く出た。まさにそれしかない。具体的なノウハウを知っているひと、実践している人はぜひ紹介してほしい。悪い商品(情報)は不買運動で対抗しよう。

 8月25日にはさらに大規模な「NHK包囲」の抗議行動がある。ぜひ参加して声をあげよう。


  *写真=通用門でも声を上げた


*25日(火)18.30~20.00 NHK放送センター前・
 主催 NHK包囲行動実行委員会 090-8955-6050) 


ホントにNHKのニュースを見ていると、国会でこの国の明日を決める「戦争法案」の審議が行われているなんて思えなくなる。
我が家が必ず見るようにしているは土曜日夕方のTBS「報道特集」。
ジャーナリズムの良心が光る問題意識で事の本質を追究している。
キャスターたちのコメントも真摯でとても良い。大体権力者に媚びを売るような報道機関など信じない方が良いが、この番組はその対極を行く。

大本営発表を信じて国が破局した歴史を振り返り、今またNHKはそれと同じ道を歩んでいるということを多くの国民の共通認識にしたいものだ。

そのNHKが報道しない、小池議員の質疑

戦争法前提の自衛隊文書 首相も暴走是認

憲法をないがしろ 参院安保特 
小池議員が批判

「軍」表現も当然視

 21日の参院安保法制特別委員会で日本共産党の小池晃議員は、戦争法案の審議を揺るがしている自衛隊統合幕僚監部の内部文書問題で安倍晋三首相らの姿勢を追及しました。首相は「問題があるとは全く考えていない」などと、内部文書と同じく、国会・国民軽視の姿勢を鮮明にしました。小池氏は、「この文書には、法案にも書かれていない中身がたくさん盛り込まれている」と問題点をただしました。


交戦規定(ROE)を改定 “平時”から米軍と共通化

写真

(写真)安倍晋三首相などに質問する小池晃議員=21日、参院安保法制特委

 小池氏は、内部文書には記載されながら、国会・国民には一度も示されたことがない内容として、部隊行動基準(ルール・オブ・エンゲージメント=ROE=交戦規定)の改定問題があると指摘しました。



 ROEとは、部隊が戦闘を開始すべき事態やその際の武器使用基準など、指揮官の裁量の範囲を定めるもの。5月26日の自衛隊幹部を集めた会議で説明された内部文書には、新たな日米軍事協力の指針(ガイドライン)に基づいて、平時からの米軍等防護(アセット防護)を戦争法案で実施するため、「ROEの策定等」と明記(パネル)。さらに、「ROE等の整備を行うことが必要」とまで記しています。


 一方、衆院の審議で政府は、自衛隊法95条への米軍等の武器等防護規定の新設を受けてROEを改定するかとの再三の質問に対して、「お答えは控える」などと説明を拒否してきました。(6月19日、宮本徹・党衆院議員への中谷元・防衛相答弁)


 「こんなことは一度も国会に説明されていない」と迫った小池氏に対し、中谷氏は「(自衛隊として)当然に有しうる課題の認識を示したものだ」などと強弁。「(文書は)私が指示をした範囲内だ」と文民統制上も問題がないと居直りました。


 小池氏は、内部文書を暴露した8月11日まで中谷氏が文書の内容すら把握していなかったことをあげ、「これで文民統制ができているとは、非常に無責任な答弁だ」と厳しく批判。さらに、「自衛隊が平時から米軍の艦船や航空機まで防護することになれば、米軍とROEを共有することになる」と指摘しました。


 米軍の標準交戦規定(SROE)では、平時の先制的な武力行使も排除しておらず、ROE共有化で自衛隊は米軍の武力行使に現場判断で参戦
できるようになるとみられます。

「自衛隊=軍」当然視

図



 




内部文書では、新ガイドラインにもとづき新設される「同盟調整メカニズム(ACM)」内に、「軍軍間の調整所」を設置することが明記されています。

 小池氏は、中谷防衛相が「軍軍」とは米軍と自衛隊のことだと認めたと指摘。戦力不保持を定めた憲法下で「自衛隊が『軍』を自認することも、問題がないということか」とただしました。

 首相は「便宜的な表現であり、問題があると考えていない」として“自衛隊=軍”を当然視。小池氏は、自衛隊内で憲法を無視する議論が平然と行われているのに、それを問題視しない首相の姿勢を「憲法をないがしろにするものだ」と厳しく批判しました。

 さらに、小池氏は「(軍軍間の)『調整』などというが、圧倒的な情報量を持っているのは米軍だ」と強調。防衛省元幹部の柳沢協二氏が衆院の参考人質疑で「情報を持って主導権を持っている方が、主従関係から言えば主に決まっている」と発言していることをあげ、「自衛隊が平時から共同司令部の下で、米軍の指揮下に入ることになる」とただしました。

 中谷防衛相は「(自衛隊の活動は)わが国の国内法令に従って行われるので、自衛隊が米軍の指揮下に入ることは考えられない」と答弁。小池氏は、憲法解釈を変更して立憲主義を壊そうとしながら、米軍とともに行う軍事行動では国内法に従うといっても説明にならないと批判しました。


南スーダンPKO 駆けつけ警護も

 陸上自衛隊が南スーダンで実施中の国連平和維持活動(PKO)の任務に、これまでは行われなかった「宿営地の共同防衛」「駆けつけ警護」を加えることも内部文書で初めて明らかになりました。

 他国部隊の戦闘に参加する「駆けつけ警護」では、武装勢力による妨害を排除するための「任務遂行型」の武器使用も解禁。現行法では「自己保存型」=“正当防衛”での武器使用に限られています。

 内部文書では、戦争法案が来年2月に施行されることを想定して、来年3月に任務を実施するため、今年9月から準備訓練を行うとしています。

 小池氏は、南スーダンでは、政府軍と反乱軍との停戦協議は米国などが期限としてきた8月17日になっても最終合意にも至っていないと指摘。世界各地で紛争処理にあたってきた伊勢崎賢治・東京外国語大大学院教授は「自衛隊が今まで無事故ですんだのは奇跡」「今回の安保法制で任務が拡大すれば、奇跡ですむ可能性は非常に薄くなる」と述べていることをあげ、「派遣される自衛隊員の命が危険にさらされる」とただしました。

 中谷防衛相は「(『駆けつけ警護』などについて)研究するが、やるかやらないかは法案が成立してから、決定する」などと主張。小池氏は「内部文書には、『新法制に基づく運用』と書いてある。今の答弁は事実に反する」と述べ、中谷氏のごまかしを厳しく批判しました。



「しんぶん赤旗」より転載



いよいよ自衛隊員がアメリカの仕掛ける戦争に参戦するんだということが良くわかる。
集団的自衛権の行使とは、米軍との軍事一体化そのものだ。
アメリカと他国同士の戦争で日本の若者が戦死する可能性が飛躍的に高まる。
そのことはまた国内でのテロを誘発する可能性も高くなることを示していると思う。