野中氏、首相を叱る 沖縄の痛み分からぬ政治に憤慨 戦争は絶対にやってはならない TBS番組 | 函南発「原発なくそう ミツバチの会」 ノブクンのつぶやき

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野中広務・元自民党幹事長は15日放送のTBS番組「時事放談」に出演し、安倍晋三首相の政治姿勢を厳しく批判しました。

 首相の施政方針演説について野中氏は、「私が中学生のころ、昭和16年に東条英機首相が大政翼賛会の国会演説のラジオ放送を耳にしたときの感じと変わらない」、「重要な部分に触れないで、非常に勇ましい感じで発言された」と述べました。


 沖縄県・辺野古への米軍新基地建設を民意に背いて強行する姿勢については、「沖縄を差別しないために政治生命を懸けてきた一人として、絶対に許すことができない」と強調。「私にとっては、本当に悔しい。死んでも死にきれない」と述べ、「県民の痛みが分からない政治だと思い、強く憤慨している」と批判しました。


 野中氏は、ODA(政府開発援助)に関する新たな「大綱」について、「非軍事的援助といいながらも、それが先方で軍事的に使われていても何も言えない」「これからの平和につながっていかない」と指摘しました。


 また、来年度予算案について「防衛費だけが増えていく、そういう国づくりが本当にいいのか」と疑問を投げかけ、「一番大切な中国の問題、韓国の問題を正面から捉えようという意欲がないのではないか」と指摘しました。


 最後に、「私は戦争を経験した生き残りの一人だ」と述べ、「どうか現役の政治家に“戦争は愚かなものだ”“絶対やってはならない”ということを分かってほしい」と訴えました。



「しんぶん赤旗」より転載


自民党の元大番頭が吠えた。
言っていることは至極当然のことで、以前の自民党にはこうした良識保守がそこそこいたわけだけど、今や居場所もなくなった。変質したのが自民党であることは明らかだ。
地盤看板鞄を引き継いだ「戦争を知らない」2世3世議員が、極右勢力と結びついてひたすら走る戦争への道。
狂気の進撃をくい止める力を何処に見いだすのか。

マスコミ対策を最重視している安倍政権の「批判を許さない」というファッショ的体質を打破する力も併せて見いだす事が喫緊の課題だろう。
テレ朝「報道ステーション」から安倍政権批判を強める古賀茂明が3月一杯で下ろされることになったそうだが、裏で官邸からの圧力があったと言われている。
この“粛清人事”を主導したのは、安倍首相→見城徹(幻冬舎社長)→早河洋(テレビ朝日会長)ラインだそうだ。
気に入らない番組に公然と介入するその姿勢に国民的な反撃が必要だ。


看板だった「アベノミクス」を言えなくなった今が、支持率を一気に低下させる好機なのかも知れない。


本人もさすがに「アホノミクス」だったと言うことに気がついたのか、あるいは少しは大衆感覚を持っているブレーンが書いた原稿に書かれていないから読まなかっただけなのか。

ついでに書くと、岡田民主党代表の質問に対して自席で賢明に原稿を読んで答弁訓練している安倍晋三がテレビニュースで写っていたが、ブレーンが書いた答弁原稿を如何に大衆受けするようにするか、役者並みの「努力」をしている姿がアホらしい。


もう賞味期限切れ
施政方針演説から「アベノミクス」が消えた

「改革」を36回も連呼し、異様なテンションだった安倍首相の施政方針演説。野党議員は「おやっ」と思ったらしい。


この2年間、何度も繰り返し“自画自賛”してきた「アベノミクス」への言及が激減していたのだ。


 実際、演説に「アベノミクス」という言葉は1回こっきりしか出てこなかった。それも社会保障に関する話の“導入”に使っただけだ。その代わりに安倍首相が絶叫したのが、農業、医療、TPP、エネルギーなどの「改革」。


  昨年1月の施政方針演説の際、「好循環実現国会」と自ら名づけ、「アベノミクスが日本経済を活性化させている」というトーン一色だったのとは大違いである。


 「実質賃金は18カ月連続ダウン。大企業以外はアベノミクスの恩恵を受けていません。世論調査でも『アベノミクスを実感していない』という人が大多数です。『アベノミクス』という言葉の訴求力は、この2年で格段に低下した。さすがに安倍官邸も“賞味期限切れ”がわかってきたんじゃないですか」(市場関係者)


 どうやら、安倍首相も胸を張りづらくなっているらしい。
アベノミクスの失敗を意識せざるを得ない実態もある。



  黒田日銀は「2年で2%の物価上昇」と宣言してきた。その2年は今年4月だが、公約実現は百パーセント不可能だ。黒田総裁は衆院予算委で2年を「15年度いっぱい」と釈明し、民主党の前原誠司氏に「どの世界で2年と364日が2年程度か。それは3年程度と言う」と皮肉られる始末だった。


  大ベストセラー「21世紀の資本」の著者、ピケティ教授からもアベノミクスの評価は散々。トリクルダウン理論についても、「過去を見回してもそうならなかったし、未来でもうまくいく保証はない」とバッサリだった。


■「改革国会」に方針転換

 安倍首相が大威張りする「倒産件数が24年間で最低」というデータも、過去10年で3番目の多さという休廃業や解散などの“隠れ倒産”を含めると、状況はガラリと変わる。


経済評論家の斎藤満氏がこう言う。

「安倍首相が年末の選挙を『アベノミクスの信認』と言っていた割に、その後、アベノミクスは影が薄く、今国会は『改革国会』と方針転換したようですね。第1の矢である“金融緩和”、第2の矢の“財政出動”の総括も終わっていないのに、いきなり第3の矢である“成長戦略=改革”を前面に出してきた形です。


もっとも、安倍さんが訴えている改革は、第1、第2の矢との整合性が取れていません。例えばTPPを進めれば、安い農産物が海外から入ってきて、物価は下がる。2%のインフレ目標の達成が遠ざかるのです。結局、アベノミクスは中小企業と個人の所得を大企業に移転しただけで、所得のパイは広がっていません」


  アベノミクスの不都合な現実を突き付けられ、耳当たりのいい「改革」に逃避――。これが安倍首相のホンネじゃないか。
 

                  

「日刊ゲンダイ」より転載