はやぶさ2、無事の帰還を願ってる。あの感動をもう一度。/宇宙の軍事利用を許すな! | 函南発「原発なくそう ミツバチの会」 ノブクンのつぶやき

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大勢の人がはやぶさ2の旅立ちを拍手と笑顔で祝福した=鹿児島県南種子町の長谷展望公園で2014年3日午後1時25分、津島史人撮影
大勢の人がはやぶさ2の旅立ちを拍手と笑顔で祝福した=鹿児島県南種子町の長谷展望公園で2014年3日午後1時25分、津島史人撮影
小惑星探査機「はやぶさ2」を載せ、雲を抜けて上昇するH2Aロケット26号機=鹿児島県の種子島宇宙センターで2014年12月3日午後1時22分、須賀川理撮影
小惑星探査機「はやぶさ2」を載せ、雲を抜けて上昇するH2Aロケット26号機=鹿児島県の種子島宇宙センターで2014年12月3日午後1時22分、須賀川理撮影

はやぶさ2:◆種子島はや2くん便り◆ひたすら天を目指す、邪念のないロケットにジーン

 【種子島にて津島史人】小惑星探査機はやぶさ2の打ち上げを、発射場から6.5キロ離れた長谷展望公園から見守った。正確には、打ち上げを見たわけではない。射場に背を向け、ごう音とともに空に伸びる軌跡に笑顔し、涙を流し、拍手する人たちを見て、カメラのシャッターを切った。一段落して、後ろを向くと、青空には白い雲の筋だけが残っていた。

 ロケットというのは、ひたすら天を目指す。つくづく純粋な機械だなあ、と思う。


 昨年4月、鹿児島支局に転勤してから、6回のロケット取材に恵まれた。初めて取材したのはH2B4号機だった。国際宇宙ステーションに物資を運ぶ「こうのとり」を搭載していた。以来、あまりの面白さに半ば強引に取材を担当するようになった。


 しかし、今回だけは体力的に正直しんどい取材になった。今年3月から動き出した九州電力川内原発(鹿児島県)の再稼働への地元同意の動きはちょうど11月初めにヤマ場を迎え、関係者の取材を進めながら、全国版や地域版に何本も記事を書くことになった。そして、終わったらすぐに衆院解散の風が激しく吹き始めた。今回種子島に何とか渡ることができたのも、打ち上げが延期になり、選挙の公示日(2日)を過ぎたため「1日だけだったら……」という判断があったからだ。


 長谷展望公園で喜ぶ人たちの姿を見ながら、イプシロンの取材を思い出した。同じ鹿児島県の肝付町、内之浦宇宙空間観測所から昨年9月14日、度重なる延期を乗り越えた末に打ち上げられた。あの時もごう音の余韻が残る中で抱き合い涙する見学者を、胸を熱くしながら取材した。そのとき感じた。なんで、俺も感動してんだろう。ああ、分かった。ロケットそのものは、ただひたすら、宇宙を目指し上っていく。そこには、何の邪念もない。だから、人々はひかれるんだ--と。


 はやぶさ2が無事に旅立った。ちょっと無理をしたが、来て良かった。心残りは一つ。これまでの取材は、出発するところばかり。6年後。次はミッションを果たして帰ってくるところを出迎えたい。どんな気持ちがするかな? その時にゆっくりとかみしめたい。


「毎日新聞」より転載


打ち上げ成功、良かったね。
「はやぶさ」の地球帰還映像が与えた衝撃と感動を今も忘れることが出来ない。
傷つき、燃えつきながらも、全力で小惑星の微塵なかけらを人類に持ち帰るために奮闘していたあの姿を観て、涙が溢れた。
「はやぶさ2」もそうした感動を再び我々に与えてくれる事を祈ろう。

しかし、この宇宙政策でも、安倍自公政権の進める軍事利用が進行していることを忘れるわけにはいかない。

自民民主公明が2008年に強行成立させた「宇宙基本法」は、それまで「非軍事」が原則だった日本の宇宙開発を180度転換させた。
今安倍政権が策定中の新しい宇宙基本計画は軍事一辺倒の異常な内容だという。

安倍晋三が言う「安全保障」に関わる計画には巨額な予算を注ぎ込む一方、宇宙科学や探査は後景に押しやられる。
ここでも、人類の進歩と無縁な軍事オタク政権の本質が露わになっている。