東電福島原発 地下水くみ上げ井戸から 過去最高のセシウム42万ベクレル検出/映画「祝の島」上映会 | 函南発「原発なくそう ミツバチの会」 ノブクンのつぶやき

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サブドレンの内部

サブドレンの内部

東京電力は24日、福島第一原発の2号機建屋周辺にある井戸「サブドレン」の地下水から、放射性物質のセシウムが1㍑当たり46万ベクレルという高濃度を検出した、と発表した。サブドレンからの汚染濃度としては過去最高値。

 

サブドレンは原発の地下を大量に流れている地下水をくみ出すための立て坑で、42本設置されている。井戸の中には、地下水をくみ出すためのポンプが設置されている。その水質を22日に採取して調べたところ、井戸の1本(No19)から放射性セシウムの濃度が1㍑当たり46万ベクレル検出された。

 

次の23日は若干下がったが、それでも42万5000ベクレルと高レベルが続いている。同井戸のセシウム濃度は、昨年11月の前回調査時では、480ベクレルでしかなかったから、一気に920倍に悪化したことになる。

 

また、近くのNo18のサブドレンでも、22日には42万4000ベクレルを検出している。ただ、同じく近接するNO20のサブドレンでは、22日24ベクレル、23日91ベクレルと、目立った上昇はみられていない。18、19のサブドレンに集中的に汚染が発生している形で、東電は、両井戸からの地下水のくみ上げは、当面停止する方針だ。

 

東電は、高濃度セシウムが検出された理由について、「建屋上の放射性物質が雨で流され、井戸に流れ込んだ可能性がある」とし説明している。事故原子炉の亀裂などから放射能が漏れているのではとの疑問については、サブドレンの水位は海面より7~8mのところにあり一方、2号機の建屋の滞留水水位はそれより低い海面3mであることから、建屋の滞留水が流出した可能性は無いとしている。

 

ただ、同時期に放水路からも高濃度のセシウムが検出されている。こちらについても東電は「大雨のせい」と説明しているが、事故から3年半を経過して、急に敷地内のあちこちで高濃度汚染水が相次いで見つかることに、不安を覚える人は少なくない。


少なくとも福島原発は「今も、東電によってもコントロールされていない」ことは確かのようだ。



Finance GreenWatch」より転載


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セシウム濃度127倍に 第一原発で過去最高、1号機放水路の水たまり

 東京電力は23日、福島第一原発1号機放水路のたまり水を22日に測定した結果、放射性セシウムが過去最高となる1リットル当たり16万1000ベクレル検出されたと発表した。9月26日採取分は同1270ベクレルで、約127倍に急上昇した。東電は今月の台風18、19号の影響で放水路に汚染土が流入した影響とみている。


 2度の台風通過後の15日に採取した水からは同8万1000ベクレル、22日にはさらに約2倍となり最高値を更新した。ストロンチウム90などのベータ線を出す放射性物質濃度は9月26日採取分で同2100ベクレル、10月15日に7万4000ベクレル、同22日に15万ベクレルで、セシウム濃度と同様に上昇した。


 東日本大震災の津波による土砂や海側遮水壁工事で、放水路は土砂で埋め立てられ、約3800トンの雨水などがたまっている。高濃度汚染水のあるタービン建屋やトレンチ(電源ケーブルなどが通る地下道)には接続していない。


 東電は放水路の水位は地下水より低く、港湾内でセシウム濃度の上昇が確認されないため、海洋や地下水への影響は、ほぼないとしている。


 東電は対策として、たまり水を可搬型の汚染水処理装置で浄化する。装置が稼働するまでセシウム吸着材の投入などで対応する。


 たまり水の放射性物質濃度の測定を月1回から週1回に強化。汚染源特定のため11月から、放射線測定器を搭載した無線操縦のヘリで1~4号機のタービン建屋屋根面や海側の線量を調査する。


「福島民報」より転載


福島第一で新たな高濃度汚染が相次いで発見されている。
何かが起こっている。
東電の言うように単に台風の影響なのか、当面注目する必要がある。

25日、三島の大岡信ことば館で開催された纐纈あや監督
「祝の島」上映会に出かけてきた。中国電力上関原発建設反対闘争を32年間続けている人口500人の小さな島、祝島の物語だ。

鎌仲ひとみ監督の「ミツバチの羽音と地球の回転」と同じ場所で同じテーマを取り上げていて、島の人たちが苦心惨憺しながらも楽観的に明るくたたかう姿を描いているところも同じだが、観る角度の違いから別の感動がある作品だった。
39歳という監督ご本人もトークショーに登場して、祝島の島民への共感を語った。
この映画、面白い。是非全国津々浦々で上映されると良いと思う。

なお「原発なくそうミツバチの会」も協力した上関漁協への支援カンパが目標であった500万円を大幅超過して、2000万円に達したことも報告された。彼女はこの支援カンパ活動の中心で頑張ったのだ。


1000年前、沖で難破した船を助けたことから

農耕がもたらされ、 子孫が栄え、

現在に至るまでいのちをつないできた小さな島がある。


山口県上関町祝島。

瀬戸内海に浮かぶこの島は、台風が直撃することも多く、

岩だらけの土地には確保できる真水も限られ、

人が暮らしやすい環境とは決していえない。

その中で人々は、海からもたらされる豊穣な恵みに支えられ、

岩山を開墾し、暮らしを営んできた。そして互いに助け合い、

分かちあう共同体としての結びつきが育まれた。

人間の営みが自然の循環の一部であることが、祝島でははっきりと見える。

 

「海は私たちのいのち」と島の人は言う。

1982年、島の対岸4kmに原子力発電所の建設計画が持ち上がった。

「海と山さえあれば生きていける。だからわしらの代で海は売れん」

という祝島の人々は、

以来28年間反対を続けている。

 

効率と利益を追い求める社会が生み出した原発。

大きな時間の流れと共にある島の生活。

原発予定地と祝島の集落は、海を挟んで向かい合っている。

 

1000年先の未来が今の暮らしの続きにあると思うとき、

私たちは何を選ぶのか。

いのちをつなぐ暮らし。

祝島にはそのヒントがたくさん詰まっている。  


予告編は下記からどうぞ。


http://www.hourinoshima.com/予告編/