■朝日新聞が、慰安婦問題と吉田調書での誤報を認め、取り消しと謝罪をして以降、「朝日」バッシングは勢いを増す。
■読売・産経の2紙や出版社系の週刊誌4誌のエスカレートぶりは異常だ。ある記事は元担当記者の周辺や家族まで追い、生活を脅かす人権侵害ともいえる内容だ。ネット上では「朝日の報道で国益を損じた以上、国は損害賠償の請求を」とまで書かれる。
■自民党の女性政治家は「慰安婦問題は虚偽だ」と発言し、「慰安婦」被害という戦争犯罪にあたる歴史的事実まで否定しようとする。保守陣営のメンバーは、朝日新聞に広告を掲載した企業や「慰安婦問題」解決をめざす民主団体・組織に脅しと思える電話をかけている。
■<嫌韓憎中>のナショナリズムに裏打ちされ、かつ安倍政権の右派的政治姿勢に煽られて、歯向かうものには、いくら叩いても安心という風潮が蔓延している。慰安婦問題や原発事故の本質解明はそっちのけ、「時の権力」への監視と批判も視野にない。
■しかも、この機に乗じて「売らんかな」商法がはびこる。読売・産経の2紙は、「朝日」たたきの大見出しをつけた宣伝「PR版」を各戸に配布し、新聞拡販に躍起とくるから始末に負えない。
日本ジャーナリスト会議「今週の風考計」より転載
右翼的風潮を煽り立て「国益」と叫び続ける連中こそ、国際的孤立の道を進み真の国益を害する連中だと言うことを肝に銘じたい。
「朝日」の「読売」化が進行しつつある時、「朝日」内の良識派を激励する取り組みも求められている。
かなり前「さらば朝日新聞」と書いたけれど、「今は頑張れ朝日新聞」にしておこうと思う。
心あるブロガーのみなさん、今の日本を覆う憂いべき状況に少しでも反旗を翻すために、頑張りましょう。
小さな力もたくさん集まれば、少しは効果が出るでしょうから。
今が頑張り時かも知れません。