GPIF株式購入10兆円 露骨な「官製相場」に市場が警鐘 /国民の財産で株価演出の欺瞞 | 函南発「原発なくそう ミツバチの会」 ノブクンのつぶやき

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 内閣改造は“株価操作”も目的だった――。市場の動きを見ると、それがよく分かる。


 GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)改革に前向きな塩崎恭久氏が厚労相に就いたことで、市場はGPIFによる株式の大量買いの本格化を予想している。就任観測の流れた2日、日経平均は一時260円高をつけ、改造当日は年初来高値に迫る1万5800円まで上昇した。


 「しばらく株価アップの流れは止まらないでしょう。年内に1万7000円を固め、1万8000円をうかがう展開もあり得ます」(株式評論家の倉多慎之助氏)


  GPIFは世界最大級の機関投資家だ。運用資産は約127兆円。現在、株式保有比率は12%(許容範囲はプラスマイナス6%)だが、20%まで高める改革案が浮上し、塩崎厚労相は積極派だ。就任後の会見でも、「国債に偏っていた投資を分散させることで、安全で効率的に運用することが必要」と、株式の買い増しをにおわせた。


「GPIFの直近の保有資産から算出すると、1%は約1兆2700億円になります。比率変更のインパクトは計り知れません」(ちばぎん証券アナリストの安藤富士男氏)

■見越したハゲタカは買い漁り

 野村証券は6兆円の追加購入が発生すると分析したが、極端な見方をすれば、8%(12%→20%)相当の買い余力が生まれる。実に10兆円を超える資金投入だ。


 「それを見越してハゲタカは株を買い漁っているのです。GPIFはすでに追加購入しているという臆測が流れましたが、4─6月期の運用報告で、実際には買っていなかったことが明らかになった。そこに塩崎厚労相の誕生が重なり、株価が急騰したのです」(市場関係者)


  アベノミクスの命綱である株高を演出させたのだから、安倍首相はニンマリだろうが、露骨な官製相場に対する警鐘も聞かれ出した。


「日銀のETF(上場投資信託)購入など、すでに東京市場は官製相場だという批判を浴びています。今回の“株価操作”で、官製相場色は一段と濃くなり、市場の信頼は完全に失われました。市場原理がまるで働かず、企業の業績も反映されない危険な相場と判断され、いずれ海外投資家は逃げ出します」(株式アナリストの黒岩泰氏)

 改造後の上昇相場は、持って年内か。
 



「日刊ゲンダイ」より転載


おいおい、国民の虎の子の年金財源を勝手に株式市場なんかにジャンジャン投入して、穴があいたら誰が補填するんだよ。
政策決定に責任を負う人物が孫子の代まで返済したって追いつかないだろうに。

支持率向上のためには何でもありだが、ふざけるなだ。
実体経済を反映しないギャンブル相場に僕らの年金財源を使うな!!


ところでこの塩崎という昔の名前で出ていますみたいな安倍晋三のお友だちは、第1次安倍内閣で官房長官を務めて散々の評判だった二世議員だが、厚労相に就任しての会見で、この男の持論である時間規制を外し残業代ゼロにすると長時間労働を助長しないかと質問され「長時間労働を進めることはありえない。むしろ働いてきちっと成果が出ることで生産性が上がる。人それぞれの働き方が出来るようにしたい」と残業代ゼロが生産性向上につながるというブラック企業の経営者がよだれを垂らしそうな事を平然と言っている。
年金積立金管理運用独立行政法人の改革についても「できるだけ早く改革し体制を整えたい」と露骨な介入を公言している。

こんな男に国民の暮らしを守ることなんか出来るわけがない。