「他人の赤ちゃんが嫌いだった。子犬さえ憎かった」 言葉の暴力が傷つけた人格 | 函南発「原発なくそう ミツバチの会」 ノブクンのつぶやき

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 「曲がったことが大嫌い。牛の角なんか見るのも嫌。道を曲がる時なんか、泣きながら曲がっている」

▼落語の「井戸の茶碗(ちゃわん)」に出てくる清兵衛さん。清兵衛なら号泣するか。これほど曲がった話はない。東京都議会のやじ問題である

▼「やじ」とは呼べぬ。「やじ」には弁士を絶句させる正当性と鋭さ、そして「笑い」がなければならぬ。出産に悩む女性への支援について質問した女性議員に対する「結婚したらいいじゃないか」「産めないのか」は「やじ」ではない。悪意である。暴力である。これが、第一の曲がったことである

▼第二はこの人物が名乗り出ぬことである。発言に責任を持つことこそ最大の仕事といえる政治家が責任を負うどころか、逃げ隠れしている。ほとぼりが冷めるのを待っている。曲がっている

▼第三は暴言を制止する人間がいなかったこと。誰の発言か知っているのに、黙っている議員が恐らく存在する。「黙れ、愚か者」と誰も声を上げぬ。しがらみか、見て見ぬふりをしている。これが最も曲がっている。曲がったことを許さず、正しいと信じたことを主張する。命に代えても、主張する。そうでなければ政治家である意味も資格もない


▼「他人の赤ちゃんが嫌いだった。子犬さえ憎かった」。同級生の女性。授からなかった。その苦悩を暴言とそれに沈黙する人が笑っている。曲がっている。



「東京新聞」筆洗より転載



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都議会セクハラ野次
犯人疑われる自民議員の支離滅裂釈明 


誰がヤジを飛ばしたのか。犯人捜しが続いている。

 都議会の本会議で18日、女性の妊娠・出産に関する都の支援体制について質問した女性議員に対して、自民党の議員席から「早く結婚しろ」「産めないのか」「子供もいないのに」といったヤジが相次いだことが大問題になっている。しかも、自民党議員たちはゲラゲラと笑っていた。


「質問していたのは、みんなの党の塩村文夏議員(35)です。彼女は、かつて日テレのバラエティー番組『恋のから騒ぎ』に出演していた1回生の美人都議。彼女が質問の途中に泣き出したこともあって、テレビも取り上げる騒ぎになっています」(都庁関係者)


  自民党は「発生源が自民かどうか分からない」とトボけているが、塩村議員は発言議員を特定し処分するよう議長宛てに要求書を提出した。どうやら、犯人の目星はついているらしい。


■「ヤジは皆、言っているよ」


「犯人と疑われているのは、中堅議員のSです。19日は一日中、ソワソワと落ち着きがなかった。メディアもS議員を犯人だとみています。委員会室から出てきたところをテレビカメラに囲まれたSさんは『私ではない』と否定しながら、<もし、私だったら謝罪しなければ>と支離滅裂な言葉を発し、ますます疑惑を深めている。しかも、現場にいたくせに<どんなヤジだったの?>としらじらしいことを口にするものだから呆れられています」(都庁職員)


  ヤジを飛ばしたのは、S議員なのか。日刊ゲンダイ本紙が事務所に取材を申し入れると、1時間後、本人から電話があった。


  いきなり大声で「誰が私だって言っているんだ!」「ヤジは皆、言っているよ」と大荒れ。「ヤジは飛ばしていない」という。いったい、S議員はどんな人物なのか。

「典型的な右翼政治家、声がデカイことで有名です。尖閣諸島問題で名を売った。ホームページでは<子育て支援>や<女性が働きやすい社会>をうたっています」(自民党関係者)


  ヤジの声はマスコミ各社のICレコーダーに残っている。S議員の潔白を証明するためにも、ぜひ声紋鑑定をやって欲しい。
 



「日刊ゲンダイ」より転載


暴言を放った男とまわりでそれを聞いていた議員連中は当然事の真相を知っているわけだ。
自白も告発もないということはみんな同じ穴のムジナと言うことだろう。
こういう暴言を放っても平気で議員でいられるということを許さない世論が必要だ。