「原発に触れないで」放送局が要請 ピーター・バラカン氏の衝撃の生告白がネットで反響 | 函南発「原発なくそう ミツバチの会」 ノブクンのつぶやき

函南発「原発なくそう ミツバチの会」 ノブクンのつぶやき

「原発なくそう ミツバチの会」の活動報告や事務局ノブクンの日々のつぶやきを発信しています。

フリーの「ブロードキャスター」として活躍するピーター・バラカン氏(62)が2014年1月20日放送のラジオ番組内で、都知事選終了まで原発の話題に触れないよう複数の放送局から告げられたと打ち明けた。


   発言内容は何人ものリスナーがリアルタイムでツイートしたことによりインターネット上でも拡散し、現在も多くの反響を呼んでいる。



リスナーが拡散「こうやって操作されるんだな。怖い」



 
番組内での発言が反響を呼ぶ(画像はBarakan Morning公式サイトのスクリーンショット)



   23日に告示される今回の東京都知事選は「脱原発」が大きな争点の一つになるとされている。そうした中、ピーター氏がDJを担当するFMラジオ番組「Barakan Morning」(InterFM)内で、「まだ告示もされていないのに、東京都知事選が終わるまでは原発に触れないよう、他の2つの放送局で言われました」と「暴露」した。


番組内では局名を明かすことはなかったものの、ピーター氏は「InterFM」以外にも、NHK-FM(「ウィークエンド サンシャイン」)、TOKYO FM(「Tokyo Midtown presents The Life MUSEUM」)でレギュラー番組を持つ。そして「お達し」の理由についてはリスナーの想像に委ねた。


   大胆とも思える発言は、すぐに番組リスナーによってツイッター上で広められた。原発の話題ごと封じるのはメディアによる自主規制や圧力だとして「ラジオでさえ、こうか。。」「世論って、こうやって操作されるんだな。怖い」「日本はどうなっているのかしら。。」といった批判の声が上がる。


同時に「公表くださったピーターさんとinterfmの英断に敬意を表します」「わたしが富豪だったらスポンサーになるのに…!しかし、執行役員は無敵だな(編注:ピーター氏は12年9月にInterFMの執行役員に就任)」と、ピーターさんを賞賛する声もいくつも投稿された。


過去には反原発ソングの「放送禁止」も暴露


   ただし、ピーター氏自身はこうしたネット上の盛り上がりに戸惑っているようだ。J-CASTニュースがInterFMに発言内容の事実確認をしたところ、ピーター氏本人が応じた。「ツイッターでも予想以上に反響が届いている」と話す一方で「僕は別にこだわっているわけではなくて、大ごとにする話ではない」と答えた。


とはいえ、反原発派で知られる音楽家の坂本龍一さんもツイートを紹介するなどして現在も拡散し続け、注目を集めている。


   ちなみに、ピーター氏が原発問題をラジオで取り上げて話題になったのは、今回が初めてではない。東日本大震災から間もない2011年4月には、リクエストが集中したRCサクセションの「ラブ・ミー・テンダー」を流そうとしたところ局に止められたことを番組内で明かした。同曲は歌詞の内容から反核・反原発ソングとして知られ、ピーター氏は詞を見た上で今かけるべきだと判断したと語っていた。


   それから約1か月後には、ポストセブンの取材で「放送禁止問題」を振り返った上で、「ラジオはリスナーのため、テレビは視聴者のためにあるというのが僕の基本姿勢であり、崩したくはない。しかし、日本の放送界は全体的に、視聴者のためというより、局の利益のためにあると思っていると感じることがある」と話し、放送メディアの在り方に疑問を投げかけていた。


   英ロンドン生まれのピーター氏はロンドン大学で日本語を学んだ後、来日して音楽出版社に勤務。退職後はラジオ番組のDJや音楽評論などで活躍している。2010年まで放送されていた社会問題を扱うドキュメンタリー番組「CBSドキュメント」(TBS系)では司会を務め、鋭いコメントには定評があった。



「JCASTニュース」より転載



ドイツのジャーナリズムは独立し、批判的で、司法、立法、行政に次ぐ第4の力と言われる力があるという。メディアは独自取材して情報を提供し、正否を判断するのは国民という立場だそうだ。
日本のメディアとはえらい違いだ。
同じように独裁政権を許し戦争に至ったのに、日本のマスコミは痛苦の反省をどこかに置き忘れてしまっている。