中部電力浜岡原発(御前崎市佐倉)の再稼働の是非を問う県民投票条例の制定を川勝平太知事に本請求した市民団体「原発県民投票静岡」が28日、県議会を訪ねて各会派の控室を回り、協力を訴えた。
条例案成立の鍵を握る最大会派、自民改革会議の役員との面会はできなかった。
団体の鈴木望共同代表ら3人はこの日、3度にわたり自民の控室に足を運んだ。だが「役員が打ち合わせ中」と伝えられたという。
取材に対し、中谷多加二代表は「事前に約束していなかった」と説明。杉山盛雄党県連幹事長は「会派で結論を出さない限り、会うつもりはない」とし、所属県議にも団体の会合などへは参加しないよう通知した。今後の議論によっては「自主投票もあり得る」との見解を示した。
鈴木代表は「自民の理解をいただくことが一番のポイント」と述べ、あらためて面会を求める考えを示した。
一方、民主党・ふじのくに県議団、公明党県議団、みんなの党・無所属クラブ、富士の会の各会派は代表者が対応。民・ふの野沢義雄会長は「原発問題に意思表示したいという意識は、世の中の流れ」と一定の理解を示し、公明の前林孝一良代表は「個人的には10億円かけても(県民投票は)無駄だとは思わない」と応じた。
「静岡新聞」より転載