9月に発足する新たな規制機関・原子力規制委員会による安全審査に時間がかかるためで、再稼働は年明け以降となる。道内の冬の厳しい電力需給に影響を与える恐れもある。
複数の経済産業省幹部が明らかにした。
泊原発については現在、経産省原子力安全・保安院が、北電の安全評価(ストレステスト)1次評価について審査しており、8月にも結果が出る。
しかし、規制委は保安院の審査結果とは別に再稼働の審査をやり直す見通しのため、新たな安全基準が必要となる。
最新の知見を反映した新基準がまとまる時期は、年明けから夏以降とみられている。
福島第1原発事故に関する政府の事故調査・検証委員会の畑村洋太郎委員長は23日に最終報告の公表に当たり、原発の安全対策として「可能な限りの想定と十分な準備」を求めており、こうしたことも踏まえて、複数の経産省幹部は「(泊1、2号機の再稼働は)年をまたぐ」と述べた。
<北海道新聞7月25日朝刊掲載>