フクシマ4号機の危機  テレビ朝日「報道ステーション」が追求 | 函南発「原発なくそう ミツバチの会」 ノブクンのつぶやき

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東電が4号機の調査結果を公表

 

 東京電力は25日、福島第一原発4号機について、“傾き”や“ひび割れ”の調査結果を公表した。

 原子力立地本部長代理の松本純一氏は「今回の測定結果をもっても、健全性は確認できた。強度の状況も確認できているので、使用済み核燃料を安全に保管できていると考える」と述べた。

 ただ、その安全性については、国内外から疑問視されている。

 事故当時、4号機は定期点検中だった。炉心のメルトダウンは免れたが、建屋の中ほど、4階部分で水素爆発が発生。建物の下のほうまで大きく損傷した。このため、余震で崩れるのではないかという声が事故直後から上がっていた。

 これに対し、東電は、去年7月、燃料プールの下に鉄柱を入れ、コンクリートで固める補強工事を行い、地震に対する強度は、工事前と比べて2割上がったとしている。

 原発の耐震設計に携わっていた元東芝の後藤政志氏は「壁はあるが、どれくらいの強度を持っているか簡単にはわからない。構造計算をする場合は全データが必要。東電から出てくるデータは『こういう計算をした結果がこうです。だから安全』と言う。第三者がそのデータを基に再計算できるようなデータを一切出さない」と指摘する。

 こうしたなか、政府と東電は26日、4号機を報道陣に公開する。細野原発事故担当大臣が建屋の中に入り、安全性をアピールする予定だという。



徹底検証:福島第一原発4号機


 福島第一原発の事故から1年2カ月あまり。

 “事故収束”という言葉とは裏腹に、今、4号機の危険性を指摘する声が高まっている。

 現在のスケジュールでは、4号機で燃料棒の取り出しが始まるのは、来年12月の予定だ。

 もし、再び地震に見舞われ、燃料プールが破損し、プールの水がなくなったらどうなるのか。

 東京電力も国も、どのくらい燃料棒が高温になるのか詳しい予測は行っていなかった。

 そこで、番組では独自に解析を依頼。結果は意外なもので、プールの水がなくなっても燃料棒の温度は100~300度程度までしか上がらないという。

 しかし、メルトダウンするような高温にならなくても、燃料棒が破裂することが新たにわかった。



「テレビ朝日」より