連続小説「フォ」第一話 | 活発なニューテラダ21

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ある時、フォが砂漠で水も食料もなく苦しんでいるところを、たまたま通りかかった朝顔に助けられた。
フォは朝顔にこう言った。
「あなたの親切によって私は助かりました。
感謝の気持ちを込めて、あなたのことをガオちゃんと呼ばせて欲しい。」
すると朝顔はたいへん喜んだ。

またある時、フォが砂漠で水も食料もなく苦しんでいるところを、たまたま通りかかった昼顔に助けられた。
フォは昼顔にこう言った。
「あなたの親切によって私は助かりました。
感謝の気持ちを込めて、あなたのことをガオちゃんと呼ばせて欲しい。」
すると昼顔はたいへん喜んだ。

またある時、フォが砂漠で水も食料もなく苦しんでいるところを、たまたま通りかかった夕顔に助けられた。
フォは夕顔にこう言った。
「あなたの親切によって私は助かりました。
感謝の気持ちを込めて、あなたのことをガオちゃんと呼ばせて欲しい。」
すると夕顔はたいへん喜んだ。

数年後、フォはドレスアップして夜の街へ繰り出したところ、すっかり大人になった朝顔と昼顔と夕顔に偶然出会った。
フォはこう言った。
「今日からはナベちゃんと呼ばせて欲しい。」