連続小説「オスカラン夫人」最終話 | 活発なニューテラダ21

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ドアを開けると部屋の中でマフォは波動拳の受けのジャンプの練習をしていた。

私の存在に気付いたマフォは向こうを向いて大きくため息をついて言った。

「背中が反ると飛ばされてるように見えない。
なのにいつまでたっても私ったら…。」

「いまさらジローだ。」

「え?」

「いろんな意味でお前はいまさらジローだ。」

「…そうね。昔は昔、今は今だものね。」

その瞬間、マフォの肩から僧侶と遊女の霊が抜けて行ったのでマフォの金運と恋愛運がそれぞれ二倍向上し、ずっと悩まされていた深夜のラップ現象もなくなった。

「おかえり、マホ。」

そこにはもうあのマフォはいなかった。




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