目にする度に辛いニュースのひとつがこちら。
牛乳値上げ続く中、余った生乳が“大量廃棄”…ナゼ? 収入減で酪農家9割「経営難」に 一方で毎年、上限枠で輸入が【news23】
どうしてこうなった?については、以前農水相が国会で答弁していましたが、かつてのバター不足騒動の際の国民のお気持ちに応え、乳牛を増やすことを奨励した結果だと。
…まぁ、生乳の廃棄や産まれた子牛を安楽死せざるを得ないに至る要因は様々あるのですが、発端はマスコミが煽りに煽ったバター騒動にあるのは間違いないです。
国産バターがなければ輸入品があるじゃない?という選択肢には「添加物ガー!」「外資ガー!」「日本最高ー!」と聞く耳を持たず、この世の終わりのように連日騒いだ方々、いまどんなお気持ちです?
安心安全、丁寧な暮らし、エコでロハスな暮らしにコツコツお励みの方々、記事にある酪農家の方々の悲痛な言葉を百回音読しやがれ!
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「すごく悲しいです。彼ら(牛)にしたら、血液をろ過して作っている、体を削って作っているようなものなので」
「牛乳は止めたくても止められないんです。水じゃないんです。蛇口ひねって止まるようなものじゃないんです」
「産まれた子牛を、その日まだ湯気が出ている段階で判断しなきゃいけない」「そうですよ。親牛がなめる、それを引き取る。(涙をこらえながら)それを引き離す現場の気持ちって言うのは、伝えて欲しいよね」
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意識を高く持つというのは素晴らしいことですが、それは屡々独善的に走りがちにもなる。
国の産業を持続するためには、一時的に輸入品を用いることも必要なのです。
国産至上主義の方々、どうか生乳をバンバン買って酪農家を支えてください。
意識高い系の「手作りの丁寧な暮らし」のように飽きたら別の何かに乗り換えられるような娯楽ではないのです。
「子供食堂や貧困世帯に配れ!」そう言う人たちは加工や輸送コストを負担するのでしょうか?
今日は冷えるのでクリームシチューを作ろう。
グラタンもいいな、明日のお昼はクリームパスタにするか。
私ひとりが買い支えられる量なんてたかが知れてます。でも…………………