都内に住んでいた夫側の叔父夫婦が、68歳にして、郷里に帰ってくることになりました。
独身だった一人息子を亡くされて、夫婦ともに都内には血縁者がおらず、
年老いた時のことを考えて、こちらに帰ってくるそうです。
で、義父母の夫へのリクエスト。
暇な時でいいから、良さそうな物件を見てきて。
なにそのざっくりとした話。
でも、とても良い人の夫。
夫は叔父夫婦に直接連絡して、どんな物件が良いか聞いていました。
賃貸予算20万円。
3LDK。
1階。
築浅。
歩いて買い物に行ける。
近くに病院がある。
辺鄙なところじゃない。
うん。
この田舎だとそんな予算、宝の持ち腐れです。
ですが、あるものですね。
数件ヒットしました。
わたしたちのすんでいるところから、1時間弱ほど離れている少し街中。
私もついて行きましたよ。
休みの日に、
不動産屋と一緒に周り、動画を取り、
叔父夫婦に報告連絡したり、諸々。
合計3日間。
夫が気を遣ってか、美味しいランチを予約してくれたりとほかの楽しみは用意してくれてましたが、疲れました。
でも、ぃだに決まってません。
そして、義父母から言われたこと。
「賃貸の連帯保証人になってあげて。」
「本家の長男なんだし、私たちはもう年金生活者だから、保証人にはなれないし。」
「叔父ちゃんも、子どもを亡くして、面倒見る人がいないし。」
「私たちがいなくなった後に、叔父ちゃんこの家に暮らしてもいいと思うのよ。
あなたたちも、近い方がいいでしょう?」
整理すると、
連帯保証人になって、生活の細々したことを世話してあげて、
介護が必要になればすると言うこと?
夫は、その時は拒否しませんでした。
確かに誰かがしないといけないことです。
でも、それが本家の長男だからやって当然と言う言い方。
遺産も継げるのだし、とも暗に言っていました。
夫からおばさんたちのことどう思う?
と聞かれ、
「ものすごく現実的な話をしていい?」
と夫に聞くと
「怖いけど聞く」
あのね、家賃の連帯保証人になるなら、
まとまった額、せめて家賃3ヶ月分プラスいくらかの現金は、預かりたい。
寂しいから遊びに来てと言われても行かない。
買い物に付き合うとかそういうのもしない。
そして、今後入院や入所になった時、介護が必要になった時、手続きに行くのは仕方ないけど、
洗濯や日常の世話は外注して欲しい。
本家の長男の嫁だからなんて理由で、ほぼ関わりのなかった方のお世話をしたいという気持ちには私はならない。
そして、私はあなたが生きているあいだは、色々するかもしれないけど、
あなたがこの世からいなくなってから、
おばさんたちの面倒は見ないと思う。
それに、遺産って、私は貰えないからね。
例えば、あなたがすごく頑張って叔父さんたちの面倒を見て、でも万が一あなたが先に死んだら、
その遺産を私は貰う権利はないからね。
だから遺産があるからって言うお義母さんたちの話は、真に受けてないの。
でも、あなたがそれらをしたいのであれば、そこはちゃんとサポートする。
というようなことを話しました。
つまり、あなたが生きてる間は協力するけど、そのあとは知らない、と言いきったわけです。
夫は、いつも良心とか責任感で物事を選択する傾向があります。
それは私には無いことでとても尊敬出来るところではあるし、
人に、助けてもらえることも多い美徳です。
でも、私はそうではありません。
やりたいことかどうか、
好きか嫌いか、
それが主軸になります。
もちろん自分のやりたくないことでも、
夫や子どもたちのためにすることも沢山あるのですが。
義父母の介護すらもほぼ外注するつもりでいる私には、
叔父夫婦の老後の世話なんて、
正直許容範囲を超えています。
なんでもかんでも長男、本家、長男、本家。
人は役割で生きているのではなく、
役割から得られる喜びで生きるのです。
喜びの得られない役割など、ただの労役です。
私は喜びの得られる役割なら、少々の困難は乗り越えて行けますが、
今回の話は、どこにもそれがありませんでした。
それでも夫はきっと叔父夫婦のために尽力するでしょうし、
夫は夫なりのやり方で、叔父夫婦と付き合っていくでしょう。
私がすることは、愛している夫のサポートだけになるでしょう。
ちなみにアパート探しは義姉妹にも義両親は頼んだらしいですが、
2人とも「そんなに暇じゃない。」と即答で断られたそうです。
ま、それは想定通りですね。