鹿児島への旅(4)-3
枕崎市は、鹿児島県薩摩半島の南西部、東シナ海に面し気候は温暖だが台風の通過が多い台風銀座と呼ばれている。カツオの水揚げ全国有数規模の枕崎港があり「太陽とカツオの街」がシンボル。
枕崎お魚センター1階は、新鮮な魚介類などと地域特産の海産加工品を扱うお店が集合して活気のある海鮮市場、2階は展望レストラン。こちらでカツオ定食。
近くのカツオ公社前にカツオをデザインしたオブジェが並び、この町の輝きを感じた。
少し南に走ると、東シナ海に突き出た岬の先端に火の神公園が広がり、薩摩半島屈指の景観を誇るという立神岩(沖合300m、高さ42m)がある。波は穏やかだったが印象的だった。手前の岩礁の上には数張りのテントが張られ、この平日に自然を満喫している人もあった。はるか沖に見える島に淡い噴煙が見えていた。
鹿児島に来て・・枕崎に来れば・・やはり焼酎。市内の薩摩酒造明治蔵花渡川蒸留所を訪ねた。明治時代から続く酒造蔵で、本格焼酎造りの製法が確立された明治末期の風情と匠の息吹を今に伝える資料館もある。
現在は、サツマイモの収穫期ではないので杜氏や職人は見当たらなかったが、いかにも醸造所という建物の中には、その仕込みの様子を詳細に説明したパネルや実際に使用されていた機器や作業道具、或いは焼酎をたしなむ器具などが並べられ、間近に見学することが出来た。もちろん、売店には蔵限定の「一壺酒」「いもだらけ」「明治蔵原種」などや、おなじみの「白波」などが揃っていた。
折角だから焼酎に関してのうんちく、それは蒸留酒の一種で、清酒粕・味醂粕を蒸留したり、米・麦・粟・甘藷・馬鈴薯などを原料として造くる。飲料または各種酒類製造原料に用いる。甲・乙類がある。乙類は原料の風味が残るもの。年間約12万kl(キロリットル)(全国の約3割)の焼酎乙類を鹿児島で生産する。【平成30年(2018)=全国44.76万kl(キロリットル)、①宮崎15.45②鹿児島12.78③大分7.74】乙類の酒税率改定(H8・1996)の時には「外圧による業界切り捨て」とか「第2の薩英戦争」と悲痛な声も聞かれた。
ところで明治蔵に「チョカ」についての説明板もあった。『茶家とも千代香とも記され、はるか昔は山で煮炊きする「山チョカ」、薬を煎じる「薬ヂョカ」、「茶ヂョカ」「焼酎ヂョカ」などと暮らしの中で活きていたが「焼酎ヂョカ」だけが残った。使うほどに黒くなり「黒千代香」と名付けられた。鹿児島の焼酎は「黒千代香」を炭火で使用するのが最もうまい。焼酎を水で割り一日おいて、直火でゆるりと暖め38~40℃で頂くと芋焼酎の格別な味わいが楽しめる』(要約)などとあった。
このシリーズは、あと一回残しているが地域をまとめて紹介したので、行程が前後したことの御許しを頂きたい。それは、2日目の宿泊を薩摩川内(せんだい)の高城(たき)温泉と決め、その往来によるもので此処では高城温泉に触れておこう。
薩摩川内市湯田町にある高城温泉の歴史は非常に古く、鎌倉時代まで遡り鹿児島県最古の温泉とされている。明治時代には西郷隆盛が狩りの途中に何度も立ち寄ったといわれ、隆盛が利用した場所は「町の湯」として利用されている。
泉質は、単純硫黄泉-ph9.8とアルカリ度は高い。湯田川の山間にあり、素朴な温泉宿と昔懐かしい土産物屋が軒を並べる。20数件の集落で温泉宿泊施設は5軒?。名湯百選にも選ばれて有名になり、リピータが多くなったとか。
写真は、カツオのオブジェと焼酎の仕込み壺の並ぶ明治蔵
