バイオマス発電所 | Issay's Essay

バイオマス発電所

636 燃料用ペレット(サンプル)と建設中の発電所ボイラー設備

 我が家(下関市彦島迫町2丁目)の西方、直線距離約500m、道路を歩けば約15分ばかりの、海岸に面した約4万5千平方kmの敷地(同迫町7丁目)に、一昨年(2019)の夏ごろから建設工事が始まったバイオマス発電所が、約2年半を経て外郭工事が殆ど終わり、住民希望者への説明会が実施された。
 一度に10名単位で4日間、都合8回。2021年4月下旬、75%の進捗状況で、あとは細部の配管、配線、構内の舗装、外郭整備、それに並行して設備の検査、作動点検、各機械類の試運転など。この間随時、バイオマス燃料積載船の入港などが来年(2022)1月まで続き、来春2月には営業運転になるというのである。
 町内の発電所新工場、早速申し込みをしてその予定日に見学させて頂いた。
 挨拶と施設の説明のあと構内で外観を見ながら工事状況を見学、その後、質疑の時間など入れて約1時間半の予定だった。
 そもそも、よく耳にするバイオマス発電は、生物資源を活用する発電とは思っているが、果たして燃料は何だろう?木材にしてもペレットやチップなどもある。町内の回覧もいい加減に見ていたことで全くの素人である。
 九州電力傘下の九州未来エナジー㈱直系の下関バイオマスエナジー合同会社により、建設し、完成後は同社が営業運転するという。
 当日は、売電先の中国電力(株)がその分岐点の所で作業されていた。
 燃料は、木質ペレットとPKS(パーム椰子殻)が主で、地元の県や市から木質チップの使用も要望されている(これは条件次第)。木材を燃やす、これはCO2を発生するが「カーボンニュートラル」の考え方で環境問題に影響ないとここでも説明があった。
 燃料は年間約31~34万t(1000t/日)、水は5000t/日、これに相当する排気や水蒸気、排水、或いは木灰が排出されることになる。発電出力74,980KW(一般家庭約14万世帯分)と説明、発電効率は約40%と言われたが・・すこし良すぎる感じもしないではない。
 現場を歩きながら、表の港湾道路から少し入っての設備はやはり格段に大きいと感じた。ボイラーやペレットサイロなどの高さは約30m。足場や構造体の最高部は約50mある。ボイラー下部から排出される灰などを処理する施設はそこからトラックなどに直接積み込まれる高さがあって、トラックヤードになっていた。
 蒸気タービンと発電機は3階部分にすでに据付は完了しているといわれるが、そこまで登ることも無く、これは一台だけの設置で、定期検査の期間一年に1ヶ月は休止期間があると現場説明された。(発電プラントをこれだけ長い間停止ししていいものか。これは不思議な感じだった)。港湾施設からのペレット運搬はトラック輸送。ペレットの輸送船は7月ころ入港と聞いた。
 今回の説明は、今から始まる検査試運転の工程で時折安全弁から蒸気噴出、機械設備からの試験装置などからの音が出ることの予告であり、出来るだけ防音に配慮するがそのことを伝えておきたいとのけん制だったか。
 環境問題、大きな問題はなさそうだが、実際に稼働する運転状況の音を感じていない。例えば、タービンや発電機の回転による音や振動はどれほどのものか?鉄骨構造の建屋、しかも金属板の壁面で果たしてどれ程の遮断効果があるだろうか。共鳴の音響も気になっている。粉塵対策は可成り気配りした施設だと感じたが、排気量の多さ灰の排出量にもまだ気がもめるところではある。
 写真は燃料用ペレット(サンプル)と建設中の発電所ボイラー設備