愛新覚羅社のこと
下関市綾羅木の中山神社境内にある愛新覚羅社は、昭和63年(1988)に創建されましたが、ご祭神は元満州国最後の皇帝・愛新覚羅溥儀(あいしんかくらふぎ)の弟・愛新覚羅溥傑(ふけつ)と夫人の愛新覚羅浩(ひろ)、その長女・慧生(えいせい)の3柱です。
中山神社は、明治天皇の叔父君にあたる中山忠光卿がお祀りされていますが、政変で長州に忠光が逃れて来られたとき、身の回りの世話役・側女として仕えたのが恩地トミでした。忠光が暗殺されたあと「トミ」の生んだ子どもは、仲子姫として育てられ、後に嵯峨公爵夫人となります。そしてその孫・浩が、政略結婚の“流転の王妃”として知られる愛新覚羅溥傑夫人となるわけです。その愛娘・慧生は、学習院在学中に伊豆の天城山で心中しました。
忠光卿以来の「悲劇の系譜」を感じますが、その遺品は一部が中山神社宝物館にあり、また一部が綾羅木本町の瀬戸口医院の「久庵」にあります。
2月28日~3月31日まで。
問い合わせ電話32-3674