アフリカに行ってみたかった | パドックに魅せられて

パドックに魅せられて

競馬歴45年。
馬ほど美しい動物はいません。

海外旅行に行きまくっていた頃、その最終目標とでも言うべく、アフリカに行こうと思いたちました。キリマンジェロを見たい。私はムンバイ経由でケニヤのナイロビに飛びました。市内の旅行社に行って、マサイマラのツアーを申し込みました。残念ながらキリマンジェロツアーは成立しませんでした。ツアーではベルギーの若者たちと一緒になりました。



マサイマラではテントに寝、食事はキャンプ場内の食堂で提供してくれました。キャンプファイヤーもありました。キャンプ場に本物のマサイ族の人たちが来ることもありました。キャンプ場にはゴミ目当てに猿の群れが訪れました。




この人はアメリカ人のマーク(だったかなあ)。一番仲良くなりました。





動物ウォッチングは朝夕の二回。ライオン、チーター、キリン、ハイエナ、ゾウ、カバ、(そしてあの名前が出てきませんが、ライオンのエサになる鹿のような無数のインパラ?…)。アフリカに行ったのだからもう死んでもいい、とは思いませんでしたが、私の人生にとって貴重な体験でした。ナイロビ博物館で絵も買って帰りました。



そして、キャンプファイアーでの苦い経験があります。



キャンプ客とアフリカ人スタッフでキャンプファイアーを囲んでいたとき、私に煙が集まってきて、キャンプ仲間のベルギー人の若者たちが、避けるように叫んだのです。私はすぐに場所を代えました。ところがその時様子がおかしくなったのです。私の横に来て話しかけてくれたアフリカ人スタッフの若者が、気分を悪くしてしまったようなのです。もしかしたら、私の心のなかに、アフリカ人よりもヨーロッパ人優先の、心の動きがあったかもしれません。その後、食事の時もそのアフリカ人スタッフは私だけを無視するようになってしまいました。

あれだけは反省しています。内なる白人コンプレックスがあったのでしょうか。

しかし、一生の内にアフリカに行けたこと。アフリカの風を感じられたこと。アフリカの大地を踏みしめたこと。これは私の貴重な財産になっています。