心のケア | かんくろうのドールハウス日記

心のケア

本郷町船木での活動は、遊ぼう会プラスの未就学児とママさんが中心でしたが、学童保育の子供たちもお願いしたいとのことで、小学生30人にも教えることになりました。材料費は市の方から援助がありました。

はじめて教えた時、ほんとにお利口さんばっかりでおとなしいなって思ったのですが、のちに児童心理学の先生にお聞きしたら、おとなしいことがストレスをため込んでいることだと教えてもらいました。

本来の子供とは、自由に走り回り騒ぐのが当たり前ですと。

そのお話を聞いてから、どうしたら子供たちの心を開いてあげられるかと、問いかけ合っての教室となりました。

ドールハウスキットを作る時も、どこか一部分、好きにできる部分を作りました。

それは色塗りであったり、粘土の形であったり、お花の飾りつけであったり。

どこかで心を開放する瞬間を作るということでした。

そして、どんな些細な問いかけにもこたえる、話を聞く、一生懸命褒める。

この事を半年続けていくうちに、ほんとに子供たちが自分を取り戻して、自由に自分を表現できる子に代わっていきました。

ドールハウスを作るという作業を通じて、大人も子供も少しづつ心を開き、つらかったことを口に出して言えたり、我慢してきたことから解放されたり変化していきました。

皆さんの中にも、心のケアと向き合わなくてはならない時が来るかもしれないので、この事を書き留めておきたいと思います。

こうして半年がたち、今年の3月にボランティアセンターのあり方が変わるのを機に、本郷町から一旦離れることになりました。

まだまだやり残したことがあるのかもしれませんが、コミセンが人々の憩いの場になり、力を寄せ合い笑顔で集う場所になるためのお手伝いを少しだけできたかなと思います。