子育て回想記 音信不通
交信不通
その頃、上の子は携帯電話を持っていたので、何度もかけるんだけど、でてくれない。
家に電話するわけも行かず困っていたら、ある日息子の彼女からメールがきた。
上の子の様子を知らせてくれて、何とか話し合えるように骨を折ってくれた。
多分、一生懸命説得してくれたんだと思う。
ある日の夜、喫茶店で一ヶ月ぶりに上の子と会った。
少しやせたように見えた。
涙が勝手に溢れてきて、言葉にならない。
それでも、今までのいきさつやら、なんでこうなったか、一生懸命話した。
長い沈黙のあと、僕も一緒に連れて出て欲しかったって言われた。
胸にじ~んときた。
もう顔は涙でくしゃくしゃ。
近くに来る?って聞いたら、頷いていた。
今のマンションは狭いので、近くに部屋を借りて、独立する事になった。
もっと話して居たかったけど、終電の時間になってしまった。
お互いが、言葉はないんだけど、切なくて顔をじ~ッとみつめてた。
自転車を押しながら、駅まで送ってくれた。
別れ際にやっと、にこってしてくれた。
次の日から早速部屋探しをして、二ヵ月後上の子も引っ越してきた。
今日、上の子の誕生日でした。
ピザでも取ろうか?って前日に聞いたけど、いらないって。
もう、誕生日を喜ぶ年でもないのかな?
一応、プレゼントを朝出がけに上の子の部屋に置いていきました。
もちろん、夕食は上の子の好物のチキンナンバ。
帰ってきて、プレゼントの灰皿を見て、ありがとうって、照れくさそうに笑って言ってくれました。
今ではもう、あの日の涙は思い出に変わっています。
親子が一緒にいられるって、本当に幸せなことです。
あまりに近い存在だから、お互いに気が付かないかもしれないけど、離れてみると切ないくらい悲しいです。
あの日があったから、我家はとっても仲良しです。
もちろん、男の子だからべたべたなんてしてくれませんが、優しさが伝わってきます。
子供って、ほんとにお母さんが大好きなんだと思います。
仕事場で、新郎新婦を毎週見ますが、新婦と新郎のお母さんがよく似ていることに驚きます。
やっぱ、理想の女性はお母さんなんだなって実感します。
言葉で表現してくれないけど、心で目いっぱい叫んでくれてる気がするんです。
そう信じていたいですよね。(青字は現在のコメント)