先日飲み仲間(業界人込み)と久しぶりに新横浜ラーメン博物館に行ってきた。
僕の提案、というか要望だった。
 
もうすぐ撤退する「来々軒」のラーメンを絶対食っておきたい!という悲願があったからだ。
 
「来々軒」に関してはググったら出てくるのだが、「日本で初めて店でラーメンを提供した店」として名を遺している。
創業は明治、1976年で廃業となり、しばらく「幻の名店」と呼ばれていた。
それを創業者の子孫監修で、あの「支那そばや」がプロデュースを担当し、ラー博で期間限定で復活した。
 
「日本初のラーメン」、そりゃラーメンマニアとしては食ってみたい!
終了ギリギリでなんとか滑り込んだ。
 
食べてみた。
……フツーのラーメンだ……。
 
しかしそれはわざとだとすぐ解る。
可能な限り当時の味を再現し、かつ美味しいものを、と「支那そばや」も大変苦労したのだろう。
スープは鳥のエグみを僅かに残し、チャーシューはまるでハムのよう、極細ちぢれ面が何とも不安になるが、しかし一杯のラーメンとしてしっかり成立している。
非常に貴重な体験だった。

 

あくまで「企画物」として出店したんだろうけど、また食べてみたい味だ。

このくらいでいいんだよ。