昨日のブログにも書いたのですが、寧波でお世話になったセシリア。

中国人です。姓は張さん。でも、学院の外国人担当なので、セシリアと呼んでいる。

イタリア留学経験もある、お嬢様。でも、すごいやり手!!優秀な人材だ。高等教育機関といえども、三年制の学院で外教(外国人教師)を10名抱えていられたのも彼女の手配のおかげだったと思う。コロナ禍でも、入国させていたのは近隣、いや、中国の多くの大学でできなかったのに、入国させてくれた。

多少強引とも思える交渉だが、人脈作りもとても上手だった。2017年寧波市内の外国人労働者の優秀賞の表彰式とパーティーに出席した時、彼女は片っ端からあいさつに回っていた。そして、日本人だと思ったら、すぐに戻ってきて、連れて行ってくれた。勿論、ドイツ人にはドイツ人の、スペイン人にはスペイン人のと、国別に把握している。専門はイタリア語だが、英語も学院で教えていたくらいなので、コミュニケーションもうまい。

セシリアはカンコロの渡航と同時に出産休暇を取った。その時に生まれた赤ちゃんが今回の豆豆ちゃんだ。

そんな彼女なので、産休後は外国人担当ではなく、他の部署、学院の宣伝部のようなところに移動した。移動後も、2022年2023年と、中国滞在中はあれこれと世話を焼いてくれた。

食事、映画、観光と、コロナ禍できる限りのお世話をしてくれた。

その彼女のまだ2歳の娘豆豆ちゃんが副腎皮質腫瘍ステージ IV。と、切ないメッセージをくれたのが、今年の3月。

日本信仰の強いセシリアなので、どうにかならないかという相談だった。

何もできないもどかしさを感じつつ。内心は中国の方が医療は進んでいるのではないかと思っていたカンコロ。

お金はかかるが、移植手術だって日本ほど厳しくない。日本で2歳児の移植手術などできない。が、中国は可能だ。

幸いセシリアはお金持ちのお嬢様だ。彼女に現在お金が無くても、親にある。

昨日、豆豆ちゃんは手術のために朝8時に手術室に入り、夜11時に出てきたそうだ。今朝の連絡では、結果は成功。ということだった。成功といっても手放しに喜べないと思うが、それでもそれでも、望みは繋がったという感じ。カンコロも嬉しい。知り合いの医師に聞いたところ、副腎皮質腫瘍ステージ IVだと、5年後生存率は25%以下。しかも、幼児の症例がない。というとても珍しいものだそうだ。しかし、子供だからこそ、望みはあると先生は教えてくれた。それを信じて、応援できることはしてあげたい。

いま彼女は日本の粉ミルクを希望している。

 

 

この粉ミルクが欲しいという。アマゾンにあったので、とりあえず一つ買ってみたが、無事に送れるかどうかが不安。前回、豆豆ちゃんにパジャマを送ったとき、なぜか中国側で10日ほど保管期間があり、セシリアが問い合わせてやっと3週間後に届いたようだった。普通EMSだと一週間以内に届くはずなのに。

近いようでも、現在の中国と日本の間にはなんだか大きな壁がある様で気持ち悪い。

セシリアの言う自宅まで取りに来てくれる国際宅配便。留学生に聞いてもわからないという。やっぱりEMSしかないのか。

中国の方が便利なことが多い現在、セシリアには信じられないこともあるのかも。