中国に滞在6年(実質60カ月弱)長期滞在はもうないだろうから、これがすべて。

だとしたら、その間、中国語を習得できなかったということはものすごく恥じるべきことだ。

そして、中高で6年間週に4時間の授業を受けて習得できなかった英語も恥じるべきことだ。

結論として語学にむいていない。とは言い訳で、単に頭が悪い。と言うことだな。

日本語を教えることにかかわって一番興味を持ったことは「なぜ、日本語なのか」という動機付けだった。

こんなところに引っかかるから語学習得ができないのだろうけど、

おそらく、習得の速さ、または習得能力は動機付けとは関係ない。

習得できるできないはやはり能力のというか、学習の要領の良さ悪さだろうと思う。

四年制大学の学生は三年制学院の学生より習得が早く正確だ。←正確がポイント

三年制学院の学生でも、習得の速い学生は受験の時の希望学科のレベルによるようだ。この部分はデータがないので、感覚的なものだ。ただ、学院の入学時の希望学科で人気のある倍率の高い学科を希望した学生(で、成績が足らずに日本語科になった)の方が、もともと日本語を希望した学生より成績がよかったのは確かだ。まれに、日本語を希望した学生でトップになる学生はいた。ただし、能力は現在中国の大学院で賞を取るくらいだったり、中国の日系企業からヘッドハンティングされるくらいなので、能力の高さもある。と言う学生だ。

悲しいことだ。多くの場合、どんなに好きでも、できないことはある。と言う現実をまじかに見た(あくまでカンコロが滞在した学院での話)。また、自分自身も実感している。

と、堅苦しい話で始まったけれど、帰国後又、中国語講座にせっせと通いだした。

帰国の挨拶をしたら誘ってくださったのが、中国語講座のお仲間だったということもある。やっぱり声をかけてもらえるのは嬉しい。逆にあんなに親しくしていたのに、無反応と言う人も。

 

で、近所の大学の中国人留学生がしている中国語講座。場所も家の近所で助かる。生徒はシニア世代6名。だったがお一人、カンコロが入ったとたん来られなくなってしまいました。←何か意図があるのか?

市内の留学生を講師とした中国語講座の中では一番真面目、と言うと語弊があるかもしれないが。優しいシニア世代の町の人たちは、留学生のお小遣い稼ぎに一役買っている。という感じで通っている人も少なくない。なので、本気で中国語習得を目指す人は少なく、中国の面白いことをきければいいなぁ。くらいのものが多い。←カンコロもそうだった。

前回の講師はロータリークラブの奨学金をもらっているくらいの優秀な留学生で、大学院の日本語の授業を復習しているのかと思うくらい、まじめに毎回レジメと授業計画を持ってやってきた。HSK受験を目指していたので、それは大変役立ったが、いかんせん、半年もたたずに中国へ行ってしまって、残念だった。←年間受講料先払いだったので、半年分損をした!!思い出してしまった。

今回の講師は英語のALTとよく似た進め方で面白い。面白けど、どこまでが授業でどこからがおしゃべりか、よほど気を付けていないとわからなくなる。毎回、90分で終わらず、次に用事のある人は抜けていくという感じになっている。講師の留学生も、シニア世代におねだり的にどこに行きたい。何をしたいなどを言って、できればラッキーという感じ。

そんな彼女が、先週、花火大会に行きたいという。雨だから無理だよ。というみんな。いや、行きたい!!つれていって、

連れて行ってあげたいけど、開催できるかどうかわからないよ。

わかった、じゃ、いくいかないを中国語で答えて。←偉いのは中国語の勉強を忘れないことだ。

結果は誰も行くと言わなかった。

彼女はぬいぐるみを見せて、「张国荣」と一緒に花火の写真を撮りたい。と言った。

一瞬、聞き間違えた?私にはレスリーチャンと一緒に写真を撮りたいと聞こえた。よ!!

彼女はレスリーチャンのファンだという。二十歳代の彼女がだ。

カンコロが中国を好きな理由の一つに、年代を超えて好き嫌いと言えること。

これは性別関係なくだ。以前、まだ二十歳そこそこの男子留学生が日本の女優?山口百恵が好きだ。と言っていたことを覚えている。

カンコロは梁朝伟が好きだと言ってから、どうして、「张国荣」が好きなのか聞いてみたら、

「子どもの頃から身近に見ていた「张国荣」の映画やドラマだったので、好きなのだ」そうだ。そして意外な言葉が。

「张国荣」の日本でのインタビューを理解したいために日本語を勉強し始めた。と言う。彼女は日本で「张国荣」の映画が上映されたとき日本に来たそうだ。←このあたり理解できなかったけれど、大陸で上映できなかった映画を日本で上映していたということか?それならありえる。

勿論、梁朝伟にもすごい反応で、一番好きな映画は「春光乍洩」邦題ブエノスアイレスだという。知る人ぞ知る张国荣と梁朝伟のマイノリティラブ映画だ。

それで、唐突になぜカンコロが中国語の勉強を始めたのか?思い出した。

梁朝伟にファンレターを出すために。だ。

今、考えたら、英語で良かったのに。しかも、中国語でも広東語を母語とする梁朝伟なのに。普通語を勉強し始めたのだ。このあたりからかなりの間抜け度がわかる。

やっぱり語学習得は学習能力、勉強の要領の良しあしで決まる。と、カンコロは思っている。