中国ドラマを見ていると、中国の日常あるあるがたくさん見られる。

今見ている中国ドラマ「底线」は法廷ドラマですが、社食は、実に日常あるあるで、面白い。一人で「あるある~」と、笑っています。

 

 

中国の人、自分のお箸で、食べ物を人にあげる。

靳东演じる方远が元部下の成毅演じる周亦安に骨付き鶏肉をあげています。

これは、目上からだけかと思ったら、周亦安も自分のお箸で師と仰ぐ上司方远にあげます。

中国のドラマでよく見られるのですが、実は奥が深い。

今回は仲直りをするため←意訳しすぎですけど。の、きっかけ作りです。

一審で方远が決裁したことを再審で周亦安が覆すのですが、具体的には周亦安が依頼人の子供の親権を母親から父親にしました。そのことを気にした周亦安が方远に様子をうかがいに来た時、仕事は仕事だから、気にするな。と言いながら、態度は少し硬かった方远。鶏肉一本でご機嫌を取ります。周亦安に対して二度目です。

他に、好きな女性に男性がします。逆もありです。これは説明なしで大丈夫ですね。

基本的には接待の意味があるのだと思います。ごちそうになる時、必ずホストがゲストにします。中国で何度か、お宅訪問をした時に、していただきました。外食も同じです。

一度留学生のご家族にごちそうになったとき、医師で、赤十字病院の院長をされているお父様から食べ物をお箸でいただいて、驚いたことがあります。

「先生も食事を作られることがあるのですか?」と話の流れで聞いた時、

「職業で作らない職業もある」言下に私は家で食事を作るような職の人間ではないと言われ絶句してしまいました。なんて、上から目線なの?と、自分の失礼も顧みず思ったのですが、お父様、そのすぐ後、一品を取って、カンコロのお皿に乗せてくださいました。その時のことを今回のドラマで思い出しました。

 

コロナ禍の現在、政府は自分のお箸ではなく、「取り箸」の奨励をしています。地下鉄やバスなど公共の乗り物の中でこの奨励CMが流れています。きっと、テレビを見ていたら出てくるんだろうと思います。そんな中、この映像は良いのか?ですけど、中国ではなくてはならない習慣なのかもしれません。このドラマ、もしかしてコロナ禍以前の制作だったりして?後で調べてみます。放映は2022年9月です。

 

で、カンコロは実はその行為より、お箸が気になっています。塗ではない素の木箸です。

カンコロの社食もこのお箸です。塗というか、プラスチックの食堂もありますが、素の木箸が多いんですよね。思わずお箸を嗅いでしまうカンコロ。ちゃんと消毒済みと書いてある箸箱に入っているのですけど。少し湿っていたり、黒ずんでいたり。どうも、なじめなくて。そっちの方のあるあるでした。

 

 

そして、手前の四角いもの。ヨーグルトです。

 

 

周亦安:この鶏肉は特別美味しい。/特別な味がする。(どちらかでしょう)

と、もらった鶏肉を食べながらいっているとき、方远がじゅるじゅる音を立てて飲んでいます。

中国のヨーグルトは飲み物で、食べ物ではありません。必ずストローが付いてきます。

カンコロはスプーンで食べるのですけど、ゆるいので、確かにストローの方がいいです。

 

そして、社食ではないですけど、

 

 

12話のエピソード、死んでしまった息子の最後のことを知りたくて、賠償金を請求する母の弟が万頭を食べながら、手にしているのが、ストローの刺さったお粥です。息子が死んでから何も口にしない姉に粥でも飲んでくれと言います。「喝粥」飲むですから、飲み物です。

入れ物もジュースかミルクティーが入っているような入れ物です。違うのはストローが少し太いということです。

中国の人、コーヒーも、ミルクティーも、ヨーグルトも、お粥も、豆腐脳もストローを使います。カンコロ一番馴染めないのが、熱いコーヒーをストローで飲むことです。スタバの蓋から飲むのも苦手です。タイ王国はすべての飲み物たとえグラスの水であってもストローですけど、ペットボトルもストローが付いてきます。それほどでなくても、中国は日本よりよく使います。吸管が言えないと、もらえません。だから、スプーンを使うカンコロなのか。

 

底线メモ書き

父も裁判官だった方远、飲酒したら人が変わる父のことが許せず、飲酒が大嫌いです。飲酒する人も大嫌い。そんな彼が、飲酒が原因で死亡した青年孟伟のことを審議します。死亡する前に一緒に飲酒していたであろう会社の同僚たちに事情を聴きますが、誰も話しません。損害賠償を請求されるのは日常的に飲酒しているアルコール依存症の職場の先輩张鹏。しかし、张鹏は真実を話そうとしません。何とか聞き出したくて、会社や、自宅を訪問しますが、うまくいきません。なにか、職場に秘密があるのかもしれないと思う方远。

法廷で、张鹏に再度尋ねます。が、张鹏は何も言いません。方远は最後に交わした会話を聞きます。「彼は地下鉄に乗るお金がないから、2元貸してくれと言ったので、貸した」と答えました。亡くなった息子の母は何かを言おうとします。でも、言えません。その様子を見た方远は休廷を伝えます。休廷中に亡くなった息子の母は被告人に近づき、その手に2元を渡します。その手を振り払う张鹏ですが。。。。

日常的に会社でいじめにあっていた孟伟。そんな日常を何とかしようとなけなしのお金をはたいて、職場の人を食事に招待します。そんな孟伟をさらに無視するように、乾杯もしない職場の人たち。孟伟を気の毒に思う张鹏ですが、何もしません。それでも、笑顔を絶やさない孟伟でしたが、张鹏が地下鉄駅に行くと、駅に下りる手前でたたずむ孟伟と会います。聞けば食事の支払いに持ち金すべてを使い、地下鉄に乗れないので、2元貸して欲しい、明日必ず返すから。というのです。初めは断ります。孟伟は「そうだよね。そうだよね。駅3つだから歩いて帰れるよ。」と、笑います。急に気の毒になった张鹏が2元を渡して、おごってやるからついて来いよと、誘います。最後に一緒に飲酒したのは张鹏でした。张鹏の妻は賠償金を請求されるので、言わないでと叫びます。でも、この先に泣ける話があって、職場で冷遇されていた孟伟はその最後の日に初めて、张鹏に自分のつらい気持ちを打ち明け、自らお酒を飲み、話を聞いてもらえたことを喜びます。この話を聞いて孟伟の母は、もう一度2元を手渡して、感謝を述べ、訴訟は取り下げると伝えます。弟はそれでは、この先姉の生活が不安だと怒ります。ここですかさず、方远は和解を提案します。

 

涙腺の弱いカンコロは毎回この手のエピソードに泣いてしまいます。きっと、中国語がわからないのに見続けているのは、毎回泣かされるエピソードが見たくてだと思います。

ネタバレだと思われるかもしれませんが、内容は中国語を理解して書いているのではなく、経験上そうだろうという推測で書いていますので、大丈夫。絶対ネタバレ(正解)ということはありません。←自慢できる話ではない。

内容的にはありがちな物語でベタですけど、毎回登場するゲストがなかなかいい!!無言の表情が実に良くて、引き込まれます。ゲストの名前をいちいち調べるのが面倒なので、調べていませんが、きっと有名な人たちなんだろうと思います。だから、特別出演がずらずらずらとエンディングで流れるのだろうと思います。日本の毎回出てくる人だけをエンディングで書いているのではなく、中国は出演者・スタッフを全編一挙に名前をのせているのですごい量です。なので、顔と名前が一致している人以外はわかりません。

なにがツボっているのかわからないところも毎回見ている理由だと思います。

 

以前「ビギナー」という日本のドラマがあって、法廷ものというか、その前の司法修習生のドラマがとても気に入っていました。エピソードが泣けるものがあって。一番覚えているのが、ホームレス殺人事件。男性のホームレス(佐戸居けん太だったかな)が女性のホームレスを殺すお話。でも、本当はこの二人は夫婦で、何だっけ?あんパン一個のレシートと一円玉が所持品という男性ホームレスが死刑にしてほしいと頼む。。。あれ?忘れました。とにかく、貧しい生活で妻は弱ってしまって、なけなしのお金で買ったあんパンも食べられず、空き缶に入れた水が最後になってしまった。その時、ジュースの空き缶に入れた水を美味しいといった妻のその言葉を聞いて、夫はアンパンではなく、ジュースを買うべきだったと泣くんですが、そこが、もう泣けて泣けて。。。。というまた、話が長くなってしまった。。。←反省中。

昔のことを思い出すのは、不安がある時なので、おそらく、現在地区封鎖で少し不安になっている心理状態だと思います。ので、ご容赦ください。