出ましたね。
がん研10年生存率。
日本での、最も大規模な調査をもとに作られた信頼できるデータです。
しかも、今までは限られたがん専門病院のみのデータだったのが
今回からさらに10倍以上のがん拠点病院のデータをもとにしているそう。
頼もしいわ~
私もはじめはNHKのニュースサイトで見ました。
NHKのサイトでも乳がんの話題が一番先にきてますね。
「女性の乳がんでステージ1の場合は、
5年後の生存率は100%、10年後は99.1%と大きな変化はありませんでした。
一方で、ステージ3の場合、生存率は5年後に80.6%だったのが10年後には68.3%に低下、
ステージ4の場合は5年後の34.4%から10年後に16.0%に低下していました。」
一応スクショ貼っておきます。
大本のデータも見たかったのでがん研のサイトに飛んだのですが
難しい。そして長い。
でも興味深かったのが、生存率に関するデータとは別にあがっていた
「がん診療連携拠点病院等院内がん登録全国集計」という報告書。
PDFで全242ページ。
乳がんまでたどりつくのが大変でした。
こちらもいくつかスクショしました。
私が乳がんと診断されたのは2019年なので、その年のデータが含まれる最新のものです。
これは5大がんの2010年から2019年までの登録者数の推移。
私のかかっている病院もがん拠点病院に入っているので
この1/82445が自分なのかと思うと、不思議な感じです。
仲間入りしたくなかったけどな。
(ちなみに生存率のデータにはステージ0は含まれていません)
こちらは年別で、治療前ステージの割合と術後病理のステージの割合。
全てのステージが載っています。
2019年の0期は、治療前は15.1%、術後病理では14.1%
やはり術前過小評価はありますが、思ったより少なくて驚きました。
生検の技術や正確さが向上しているということですね。
で、気になったのがコレ。
ステージ別治療方法。
ステージ0の場合、手術のみが56.1%
意外に多い・・・
しかもこれ、部分切除と全摘で分けられていないので、
部分切除で手術のみの割合は少ない考えると、
(一般的に部分切除の場合は追加治療をする方が多いので)
全摘にしぼったらさらに高くなるのかな?と思ったり。
さらに興味深いのが
手術+放射線が19.8%
手術+薬物が12.2%
手術+放射線+薬物が6.9%
ステージ0で全摘の場合、
手術のみ、または、手術+薬物になると思うのですが
手術+薬物が12.2%と、かなり低い。
ステージ0でもホルモンレセプター陰性という方もいると思うので
ホルモンレセプター陽性で「手術+薬物」の割合になるともう少し高くなるかもしれませんが・・・
日本乳癌学会のガイドラインには、ステージ0の全摘後のホルモン治療について
明確な治療方針は明記されておらず
医師または病院によって意見が分かれます。
また、一概に0期といっても数ミリで本当に初期の場合もあれば、
乳管内全体に広がっている場合(それは果たして初期と呼べるのだろうか、、、)
もあるのでなんとも言えません。
私も浸潤こそしていませんでしたが最大径が2センチ強だったので
主治医にはホルモン治療を勧められましたが
自分で調べまくり、最終的に乳がんプラザ先生のご意見に背中を押してもらい、
リスク&ベネフィットを考え、しないことにしました。
自分で決めたこととは言え、やはり傾向は気になるものです。
全摘でホルモン治療有無の治療成績の大規模データが出てくれればありがたいのですが。
こっちには0期の生存率も載っていました。
0期5年相対生存率100%!!
この生存率を下げないように日々あきらめず生きようと思います。
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