検診から告知まで。7まで、だらだらと書いてしまいました。
 
関東、東北に記録的な大雨が降った日。
きっと生涯忘れられない日。
 
 
 
 
 
 
告知の日までに良かったことが一つ。
 
私が嫌悪感を持ってしまった医師の外来は週一回だったのですが、
私がたまたまその曜日が厳しくなり
マンモトームの結果を聞く日(告知の日)に来院できなくなりました。
 
電話でその旨を伝えたところ、
「本当は検査結果から新しい医師で、というのはダメなんですが...」
と渋られましたが、なんとか変更。
 
なので曜日の変更に伴い自動的にその医師から検査結果を聞くことがなくなりました。
本当にたまたまだったのですが。
 
でも、初対面の医師に告知されるっていうのも中々リスキーではあります。
 
診察室の目の前に座ってから、
 
私告知されるのか。てゆーかどんな先生なんだ。
多少不満があっても最初の医師は2回会って一応顔知ってるしそっちの方がよかったかも、とか突然思いました。
でも超、いまさら!
 
 
その日は予約の30分くらい前に病院へ着きましたが、中待合で診察室の前に座り、そこへ入っていく患者さんを見ながら、この人はただの検診だろうな...
とか
この人私服だな。私と同じように結果聞きにきたのかな...とか、ぼーっと考えていました。
 
とうとう中待合に人がいなくなって、
私以外の最後のひとりが診察室に入ってからは、
 
一生そこから出てこないでくれ
と念じていました。
 
そういう人に限って超早く出てくるんですけどね。
 
最後の人が出てきて、間違いなく次は私の番というときに考えたのは、
 
今すぐ呼ばれたら、恐らくただの良性石灰化。
これから定期的に検査していきましょうね、で終了。
 
でも、時間がたって呼ばれたら、それは今日初めて会う医師が、カルテと画像とマンモトームの結果を見て、今日初めて会う患者に告知をする準備をしているということ。
 
 
もう心臓の鼓動が激しく高鳴りまくり、今にも倒れそうでした。
 
結局、私の前の人が診察室を出てから5分くらいかな?全然覚えてないけどたぶんそれくらい。
 
名前を呼ばれて、主治医となる医師と初対面しました。
 
おそらく40代、シャキッとしつつ、でも柔らかさもある女性医師でした。
 
まず、
 
医師「マンモトームしましたが、その後どうですか?」
 
と聞かれ
 
実はちょっとしこりというか、グリグリしたものが傷の下に出来てたので、たぶんただの血腫だとは思うけどそこ見てもらおうとか思ってましたが、
もう結果が知りたくてそれどころじゃない。
 
震える声で
 
「大丈夫です」
 
しか言えませんでした。
 
医師「結果ですが...印刷しましょうかね。」
 
この、印刷を待ってる間がまじで失神寸前だった。長かった。たぶん5秒くらいだけど。
 
 
 
 
そして、医師が言葉にするより早く、医師の手元にある印刷された紙に、
 
 
 
悪性
 
 
 
という言葉を見つけました。
 
医師「ここにあるように、結果は悪性でした。
でも、これは非浸潤といって...」
 
 
 
大きなため息がでました。
ショックと安心のため息でした。
99%以上はショックなのですが、もう、昨日のような不安な夜を過ごさなくていいのかという安心もわずかにありました。
 
 
 
 
 
そのあとは、ひたすら食い気味に質問をしました。
自分でも切り替え早かったと思います。
でも、医師の診察も限られていますし、今のうちに聞けることは聞かねばと、謎のパワー発揮。
以下、全てではありませんがその日に医師にした質問です。
 
 
 
 
•サブタイプは?
 
(ここから、これから乳癌治療をうけるあなたへ、という冊子登場。ここで、あ、私癌患者になったんだ、と初めて実感。
サブタイプはその冊子をみながらの説明となりました。)
 
•今は非浸潤だが、手術をしてとったら浸潤だったということもあるはずだが、MRIによっても診断が変わることがあるか?
 
•執刀は誰か
(予約変更時に新しい医師の名前は聞いていて、ネットで検索、執刀していることもわかっていました。
この時点では、変更前の医師より、今日初対面のこの医師の方が直感的に信頼ができたので、
このまま執刀までしてもらえるのか確認しました。)
 
 
•一番早くて手術はいつできるか
 
等々。
 
中でも一番食い気味になったのは手術の説明をされたとき。
 
医師が冊子の、手術のページを見ながら、
 
医師「カナさんの場合、MRIをしないと正確な大きさ等まだわかりませんが、部分切除も...」
 
 
私「いえ、全摘で同時再建お願いします。」
 
 
医師「そうですか。では...」
 
と、さくっと全摘前提での手術日程の相談になりました。
 
 
部分切除で再発のリスクが上がるのは嫌だし、放射線治療のために毎日病院に通うのも嫌だったので、
もし癌だった場合の全摘は自分の中で決めていました。
 
 
それにしても術前検査もまだ済んでいないのに、仮とはいえ日程押さえてくれるとは思いませんでした。
 
 
 
手術日程を決めたあと、直近でCTとMRIの予約。
 
その後、その日のうちに血液検査、胸部レントゲン、心電図、肺活量等々、病院を一周しました。
午後で全然人がいなかったので超スムーズで助かりました。
 
 
診察の最後に医師が、その病院では独身の若年性乳癌患者へのカウンセリングがあるらしく
受けてみることを打診していただきましたが
 
「今のところ大丈夫でーす」
 
と、お断りしました。
 
 
 
濃い一日でした。
 
一緒に来院した母とカフェによって、コーヒーとスコーンを食べ、夕食にケンタッキー買って帰宅。
 
帰ってからは豪雨の被害のニュースをぼーっと見て、
災害で突然命を絶たれるのと
癌で余命宣告されて死んでいくのと
 
自分ならどちらがいいかなーとか考えました。
 
 
夜は2時ごろ就寝。
次の日は朝5時に目覚め、二度寝はできませんでした。
 
 
 

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