142. 誰がいまさら思い付くのか…

１４２．誰がいまさら思い付くのか…

ちょっと前に目にした記事にこんなのがありました。
「ソウル市は10日、日常生活で使われている日本式の

漢字語を正しい韓国語に変更することを決定…」、そして

次に列挙する言葉が「該当する用語」として挙げられて

いました。

切り取り線 始末書 仮処分 見習 行先地
耐久年限 飲用水 残飯 食質 引き継ぐ
差し出す 回覧 残業 節水 納期 納付
ラッシュアワー(外来語)

何ですか、貧乏くさいみみっちい雰囲気の漂う言葉ばかり

で、別に構わないのですが、それよりそんなにまだ使って

いたの、という気もします。
そう言えば一つ思い出しました。何かのドラマで破産した

金持ちの家の家具や家電品、壁の絵などに赤紙が貼られ

ていましたが、これなども日本から持ち込まれた法的処置

ですから、ソウル市は赤紙の代わりになるものも考えない

といけません。
しかし料簡が狭いじゃないですか。私が書いている、これも

韓国語、あれも韓国語というのを、正しい日本語に変更する、

などという事になりましたら、日本人の日常会話は存続

出来ません。
戦後70年も日本の便利な言葉をそのまま使ってきたのです。
なにも今更、潔癖そうなことを言わなくてもいいじゃないか

と思うのです。
ところで「赤紙」を知らない方に説明しますと、
二通りあって、一つは昔の軍の招集令状、もうひとつが
借金の差し押さえの紙で、両方とも赤い色の紙を
使用したことから俗称として使われる言葉です。


10－29－2015