140.「阿呆ぼん」は、まぬけのまぬけ。 | 韓国語カキクケコ

140.「阿呆ぼん」は、まぬけのまぬけ。

140. 阿呆ぼんは、まぬけのまぬけ。

昔、藤山寛美さんという役者さんがいて、阿呆ぼんをネタ

にした舞台で人気を集めていました。
うちでは母も私も面食いのため、また何としても最後は
泣かせようというシナリオが東京の人間にはうっとうしくて、

飽きるねえ、などと言っていたものです。
しかしこの、阿呆ぼん、が韓国語であれば素通りは出来

ません。以前にも書いたかと思うのですが、阿呆は韓国語

の바보[パ~ボ]から移転した言葉です。

바보[パ~ボ] : ばか、うすのろ、阿呆、たわけ、とんま、
  間抜け、愚か者。

어벙벙-하다[オボンボン-ハダ] : (俗) まぬけだ、

                     ぼけっとしている。

「ぼんぼん」は広辞苑には、(京阪語) 良家の若い息子。
若旦那。ぼんち。北陸地方などでも言う、とありますが、
ここではぼんぼんを、坊や、のことと思い違いしています。
阿呆ぼんは、馬鹿タレがぼけっとしている、が正解です。

しかし 바보(パ~ボ)の日本語訳には七つもの意味が
あって、日本人の言葉表現の緻密さに嬉しくなります。

「お前は馬鹿じゃないんだよ。でも間抜けなんだよな。」
「たわけたことを言うな。この愚か者め。」
「とんまな奴だ。この阿呆。」
「うすのろの阿呆んだら。」
「間抜けなとんま野郎。」

もういい加減にした方が良さそうです。


10-18-2015