138. サバを読む。
138. サバを読む。
広辞苑の「さばをよむ」には、(鯖を数えるのに、急いで数を
よみ、その際、数をごまかすことが多いところからという)
などと長い前置きの後に「得をしようと数をごまかす」と
意味が説明されています。
しかしこの「さば」は「鯖」ではなく韓国語から来ていると
思います。
사바-사바 [サバ-サバ]: (俗) 買収、不正行為をすること。
鯖は小売りの段階なら一匹、二匹と勘定しますが、店先で、
数をごまかせるような小魚ではありません。
漁師から仲買さんに渡る時には、大中小、みんな一緒に
重さでいくらといくでしょうし、ここで得をしようと数をごまか
すなどの手間のかかることなどしていたら、魚が腐って
しまいます。それで、鯖の数をごまかす、という例えは
違うと思うのです。第一、鯖なら、数える、でしょう。
「さばをよむ」は、実際より少し多めとか、少し少なめに
数字を言って、ちょっとご愛嬌という感じがしますが、
しかし魚の鯖は違うでしょう。
語源はやはり韓国語に在りそうです。
10-10-2015