35. 京都弁、先斗町、おいど。 | 韓国語カキクケコ

35. 京都弁、先斗町、おいど。

35.京都弁、先斗町、おいど。

茨木のりこさんという詩人がいらして
「ハングルへの旅」という本を1986年に
出しています。冬ソナもヨン様もK-Pop
まだ出現していない時から韓国に深い愛情を
持ち、特に韓国語と日本語の混ざり合いに
興味を持たれていたようです。
それで、あなたと同じような人がいるわよ、
と言って、わが知恵袋のまりこさんがこの
本を貸してくれたのですが、私はこの本の
一番初めの「扶余の雀」を読んだ時、日本に
行ってこのひとに会おう、と思ったのです。
同じ質の魂を感じたのです。
でも残念ながら2006年に既に亡くなられて
いました。しかし本を残してくれています。
それで、まりこさんには、借りたものは返す
の常識を無視して、本は借りたまんまで私の
所にあります。
茨木さんと不肖私の共通の思いは、日本語の
方言に韓国語を探す、ということです。
それで以前から京都弁の何とも胡散くさい
言葉、言い回し、イントネーションが気に
なっていて、既にいくつか尻尾は握っている
のですが、ちょっと面白いのを二つほど
お読み下さい。

京都と言っても誰も京都の政治や経済など
気にしなくて、ひたすら花街、色街の舞妓
さん、先斗町が代表選手に起用されるという、
女の目から見ますと、まだそんな商売をして
おいやすのんか、という地方公共団体で、
特に先斗町なる地名が大曲者なのです。
先斗と書いてポントと読ませ、これは
ポルトガル語から来ていて、などと何処か
の辞書に出ていましたが、そんなのは
大間違いです。
ポントは봄도[
]、ポは春、ドは
オリジナルの発音が、ト、で島の意味です。
先斗町は鴨川と桂川に挟まれた地域という
ことですし、きれいな芸妓さんがいる所で
すから、ポントの命名は当然韓国語の
ド、すなわち春島、春の島と解訳すべき
です。おまけに芸妓さんの妓の字は朝鮮の
接客業の女性、妓生、キーセンと同じです
から、京都がみやこであった時から既に
朝鮮系の日本人が至る所で朝鮮語を使い
ながら活躍していたということなのです。

京都の女の人は、お尻、と言わずに、おいど、
と言うそうで私は長いこと、このおいどが
何処から来た言葉か探していたのですが、
先日韓国のどうでもいいような番組に子豚の
ような黒いチワワ犬が出てきて、飼い主が
しきりにワンちゃんのお尻を指差して笑い
ながら、オ
、オと言うのを聞いた
のです。その発音が、おいど、に思いつく
のに2秒ほどかかりましたが、おいどが
朝鮮語から来たことは、まぁ、間違いない
でしょう。
엉덩이[ンギ]:尻

なぜ、おいどの言葉を探すのに、さっさと
韓国語のお尻を辞書で見ようとしなかったのか
考えて見ましたが、結局私の韓国語はひたすら
sg wannabeのキム ジーノ君の歌が何と言って
いるのか知りたいだけで、日常会話や体や
内臓の名前などまで知りたい訳ではないから
なのです。♪~あなたのおしりをポゴシポソ~、
などという歌詞でもあったら別だったのですが。



02-12-2012