自動化 | ヒートショックのない家を建てる

ヒートショックのない家を建てる

高齢の母のために考えた家を建てた経験を通して、注文住宅全般、特に換気関係について考えます。

〇春(5月頃)の夜、外気温が下がった時は外気を導入して室温を下げる

〇春(5月6月頃)、室内循環換気扇を強にして床下の冷たい空気で室内を冷却する

〇床下の湿度を70%以下に保つ

〇居室の湿度を60%以下に保つ

〇除湿時はエアコンの風量を下げる

〇夏の長雨で湿度が上がり温度が下がったら、空調室エアコン冷房の温度を下げて居室エアコンを暖房にする(疑似再熱除湿)

〇湿度に応じて冷房時の風量を調節する

〇梅雨時、夜間に窓を開けシャッターを閉めて温度が下がった外気を使って室内の温度を下げる

〇床下の温度を下げ過ぎないようにする

〇8月から10月太陽高度が下がって日中に日が差し込んで室温が上がるので、外付けブラインドで日射を避ける。

〇冬、日の出とともに東側のシャッターを開けて日差しを取り込む

〇冬の日差しによって温められた居室の空気を床下に吹き込んで蓄熱する。

〇床下の温度を上げ過ぎないようにする

 

 この様に省エネを考えながら快適に暮らすには色々な事をしないといけないのですが、これを正しく理解してすべてを実行するのは至難の業です。というか、こんなことを実行するのは私の様な一部のマニアだけかもしれません。

 

 さらに言うと、マニアであっても寝ているときには何もできない訳ですから、この様な操作を自動化することは非常に重要です。

 近い将来、AIを活用して自動化する時代がやって来るのではないでしょうか。

 

 暑い時、寒い時の対応として、ついついやってしまうのが、窓を開けることです。

 日本人は暑さ寒さを感じると反射的にやってしまいがちです。

 何故かというと、これが一番簡単で気持ちが良いからです。(正確に言うと「良かった」ですが。)

 窓を開けると風が通って気持ちがいいというのは長年に渡って経験してきた日本人共通の記憶ではないでしょうか。

 

 しかし、高気密高断熱が実現されてからはこの経験が仇になっています。

 高気密高断熱住宅で窓開けは、大概の場合、悪い方に働きます。

 

 これを防止するためにも、「自動化」で常に快適にして、窓を開ける必要がない様にする事が重要だと思います。