床下エアコンを考えてみる(続続編) | ヒートショックのない家を建てる

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高齢の母のために考えた家を建てた経験を通して、注文住宅全般、特に換気関係について考えます。

 今回は床下エアコンの温度コントロールについて考えてみます。

 

 

 床下エアコンではエアコンの暖気を直接床下に送り込みます。

 そのため床下に送り込む暖気の温度は40℃ぐらいになります。

 これに対して、ダクト専用エアコンや空調室方式では必要な温度の暖気を作って床下に送り込みます。

 私の家の場合は23℃ぐらいの暖気を空調室で作って床下に送り込んでいます。

 

 この温度は希望する床下の温度より少し高い温度に設定します。

 この様に、床下エアコンでは給気場所の床下温度が比較的高くなるので、基礎への熱損失を少なくするために、ここの断熱が必要になりそうです。

 常時40℃の温風がエアコンから出ていると温度が上がってしまうので、温度センサーで温度を検知して、間欠運転することになります。

 

 この温度センサーが床下エアコンの温度コントロールの鍵になります。

 

 中でも、温度センサーの位置がポイントではないでしょうか。

 床下エアコンのブログやYouTubeで、この温度センサーのことについて説明しているものをあまり見かけません。

 

 床下エアコンの場合、吸い込み口を床上、吹き出し口を床下に分離するため、温度センサーが床上になるのか床下になるのかによって大きく変わってきます。

 

 温度センサーが床下になる場合は床下の温度を一定に保つように働きますが、床下空間をうまく使う必要があります。

 吹き出した温風がすぐにエアコンに戻ってくるようだと、ショートサーキットになってしまいエアコンがすぐに停止してしまうからです。

 

 温度センサーが床上になる場合は室温が一定になる様にコントロールされます。

 だだ、床下に吹き出したエアコンの温風が床上の温度センサーまで戻ってくるまでには時間がかかるので、このタイムラグが温度コントロールに影響します。

 温度センサーが設定温度に達したことを検知してからエアコンの暖房を弱めても、それが温度センサーに反映されるまでには時間がかかるため、温度が一時的に上がり過ぎてしまうオーバーシュートが発生しそうです。

 

 エアコンの温度センサーの位置は説明書にもあまり書かれていませんが、おそらく吸い込み口近くにあるのだと思います。

 床上と床下の仕切りをエアコンのどこにするかによって、温度センサーが床下になるのか床上になるのかが変わります。

 

 唯一、三菱のエアコンにはワイヤードリモコンのオプション設定があります。

 

 

 このワイヤードリモコンには温度センサーが内蔵されていて、エアコン本体の温度センサーを使うか、ワイヤードリモコンの温度センサーを使うかを選べるようになっています。

 このワイヤードリモコンの温度センサーを使えば、温度センサーの設置場所を自由に選ぶことが出来ます。

 床下エアコンに三菱のエアコンが選ばれることが多いのは、このワイヤードリモコンの存在が大きいと思います。

 

 この頃は赤外線リモコンだけでなく無線LANリモコンが増えてきましたが、リモコンに温度センサーが内蔵されているものは私が知る限り三菱以外にはありません。

 このワイヤードリモコンをどこに設置するかで、温度コントロールが変わってくるような気がします。

 その他のメーカーでは三菱の様なオプション設定がないので、エアコン本体にあるセンサーで検知することになります。

 

 一般的な壁掛け式エアコンではなく床置き式エアコンを使う松尾方式の床下エアコンでは、床上と床下を明確には分離しないので、また違ったことになりそうです。

 

 最近、週末ブロガーをさぼりがちです。

 私は家族4人分の確定申告をしており、さらに長男は自営業なので、これに時間を取られています。(言い訳)

 私の筆が遅いのが一番の問題なのですが。