床面の気密は「床下強制給気方式」を成功させるうえでの重要なポイントです。
「床下強制給気方式」では圧力を加えた空気を床下に送り出すので、床面に余計な隙間があるとそこから空気が漏れてしまい、計画通りに吹き出し口から空気が吹き出さなくなってしまいます。
幸い、床の構造は剛床のため、床面は比較的気密がとりやすい構造になっています。
それでも床面には様々な隙間が存在します。
その隙間には床板の切り欠き部分、台所などの配管、電気配線などがあります。
土台に柱が乗っているところを避けるために床板を切り欠いている。
水道管や排水管が床板を貫いている。
床板を貫通した電気配線。シリコンシーラントで塞いでみました。汚ない!!
中でも空気の漏れが大きかったのは、ダクトの隙間、アップコンセントの隙間、ユニットバスの隙間の3カ所でした。
他にも空気が漏れているところはありますが、盛大に風を感じる様な所以外は放置しています。基礎断熱かつ外張り断熱の場合は、完全に密閉できていないからと言って、結露などのトラブルにつながるという様なものではないので、気密処理の手間を減らすためにそのままにしています。その漏れの分、床下への給気量は多めにしています。
「床下強制給気方式」は工務店に無理やりお願いして施工してもらったので、本来必要のない床の気密処理をお願いしても相手にしてもらえません。そのため大部分は自分で追加施工しています。