東京郊外住宅地の数年来の空き家 8・19
敷地は広そう 竹藪の中に白いサルスベリの花
::家を管理することはなかなか難しい問題ですね。
上の写真の空き家がこれまでサッパリしたのは数年ぶりのことでした。
いつの間にか蔦が通路に這い出して伸びた頃には、不思議な「お家」の関心しかありませんでした。
玄関の塀内には自転車を止めてあります。
ドアを開ける人は居ないのかしら?。
住む人がいなくなりますと、心無い者が自分のゴミまで捨てて通るのでしょう。
家を継ぐ方が国内に居ないのかしら?。
生やし放題の草木が綺麗にかたずいて「不法投棄」の掲示板がはっきり見えています。
とはいっても玄関側の道の整理ができているだけ。
結構奥行きのありそうなお庭は林のように見えます。
竹藪などあったかしら?。
とても勿体ない空き家を見るたびに何故か「芥川龍之介」の羅生門を思いだして寒い気持ちになります。
江戸時代後期に書かれた上田秋成の雨月物語の中の「浅茅が宿」まで想像しますともっと怖い。
このような空き家はコウモリの棲み処になっていることでしょう。
::我が家も油断はなりません。
まだメチャメチャに暑くならない頃のことでした。
朝のお手洗いを済ませている時に、私の後方から、いきなり黒いものがパッと飛び去りました。
階段を下りて去りました。
しばらくの間はどこにいるのか探していましたが、
連れ合いが言うには「入って来たものは自分で出口を見つけるだろう」との構わない放置のお言葉。
私が思うには玄関や窓の開け閉めの間に、間違えて入ってしまったとしか考えられませんでした。
コウモリも「しまった!!」とパニックになったと思う。
「コウモリは夜行性だから昼間に探しても見つからない」とおっしゃるばかり。
逃げ場を失ったコウモリのことを忘れかけていたお盆の頃に、屍になって乾燥しきったコウモリが見つかったのです。
トイレからパッと逃げた時にその部屋が珍しく開いていたものと思うしかありません。
普段は常時使う気にはなれないその部屋の仏壇の下の袋戸に沿って仕掛けられたゴキブリホイホイの端に居たのです。
極々小さくなってそこで死んでいました。乾燥しきって。
娘が来た日に見つけてくれました。
「ここの家って珍しくゴキブリの居ない家ね。それなのにどうしてホイホイを置いたの?」と訊く。
一夏に1匹から3匹が限度です。
それでもおかれたホイホイの中に大きいゴキちゃんが1匹さかさまになって張り付いていました。
こうなりますとカフカの気分になってしまいます。
気分の悪いことを書いてしまいましたことを陳謝します。
::言いたかったことは、常に人けがあって、お掃除に、片づけに、家のケアなどを怠っては気持ちよく過ごせなくなるのではないか、と言う事だけのようです。 (((゜д゜;)))