長年、勝手に言わせて貰っている「サルトル彼女」の話。

先日新橋演舞場の蜷川幸雄演出の6月歌舞伎に誘ってくれた後の私の体調見舞の電話がありました。

私と同い年ですが今でも週5日の仕事を続けています。

このところは都議選の運動にも加わって多忙の極みの暮らしをしている様子です。通り一遍の話の後で、

「あなたの所にネズミはいないの?」と、ついネズミのことを訊いている私でした。

「居るなんてものじゃないわよ」と彼女の声が大きくなる。

大変を超越したあまりにも凄い話に思わず絶句しました。


10畳くらいの倉庫の二階に住んでいるのですが、以前娘さんが飼いはじめた猫が2匹と小さい犬が1匹います。

娘さんは、この4月に母ににペットの世話を頼んだままでインドネシアへ行ったきりです。1年間の予定で行ったそうですが「この1年は長く感じるワア」と半ば悲鳴をあげていました。

倉庫の二階の屋根裏には一年中ネズミがいる。最近は飼い猫が屋根裏に通じる所を見つけたそうで、天井でネズミと一緒に遊んでいるのだそうです。どたばたと駆け回っている音を聞いて、キャンキャン吠えていた犬もおとなしくなってしまった。と言うのでした。


「猫はネズミを捕らないの??」と私。

「ダメダメ!!。飼い猫は充分に餌を食べているから猫を捕ることを忘れているわよ。ただバタバタと遊んでいるだけなのよ」と彼女の声。


そのような中で暮らしている彼女の逞しさに感心しっぱなしの私です。イヤハヤ。