８月２１日大会十三日目第一試合（準決勝）『神村学園（鹿児島）×関東第一（東東京）』

４回、今大会好調の上川床 勇希くんのタイムリーで、神村学園が１点を先制します。
さらに６回からマウンドに上がった関東第一のエース・坂井 遼くんが、先頭の入耒田 華月くんに四球を与え、ここから一気に畳み掛けるのが神村学園の戦いなのですが、続く今岡 拓夢くんのバント失敗でにわかに雲行きが怪しくなります。

するとその裏、ノーヒットピッチングを続ける神村学園エース・今村 拓未くんが、二者連続四球から一死二三塁とされます。
これで、一気に関東第一に流れが行くかと思いきや、後続が打ち取られてこのチャンスをモノにできず。
続く７回、先頭の越後 駿祐くんがチーム初ヒットで出塁すると、小島 想生くんがきっちり送り一死二塁。
続く熊谷 俊乃介くんが、ライト線に運び同点とします。
さらにこの打球を正林 輝大右翼手がファンブルしてしまい、熊谷くんは三塁へ。
この進塁が、勝敗を左右します。
一死三塁から市川 歩くんの打球を、増田 有紀二塁手が後逸してしまい、関東第一が逆転に成功します。

それでも神村学園は９回、岩下 吏玖くん、上川床 勇希くんの連打で二死一二塁とし、玉城 功大くんが代打に送られます。
玉城くんは地方大会では２打数無安打、甲子園では初めての打席。
２球見逃して簡単に追い込まれ、ちょっと手も足も出ない感じでしたが、一つのファウルで気持ちが楽になったか、玉城くんのこの夏初安打がセンター前に抜けていきます。
二塁から岩下くんが本塁を狙いますが、飛田 優悟中堅手からの見事な返球で、間一髪アウトでゲートセット。
飛田くんはここ２試合はノーヒットで、甲子園通算でも１８打数３安打と奮いませんでしたが、これはサヨナラホームラン並みのプレーでした。

神村学園は９回に３安打を集中させて、らしさを見せたのですが、相手の守備が素晴らしかったですね。
今村 拓未くんは３安打２失点完投とエースの役割を果たしました。

勝ちました関東第一は先発した大後 武尊くんが、甲子園初登板ながら５回４安打１失点と、神村学園の強力打線を勢いづかせませんでした。
エースの坂井 遼くんも６回からマウンドに上がり、ストレートに緩急をつけ、最終回に大きなピンチを迎えたものの、４イニングを無失点に抑えました。
打線は３安打と、神村学園エースの今村 拓未くんに完璧に封じ込められましたが、それでもワンチャンスをモノにして、３試合連続でロースコアの対決を制しました。
対戦相手の京都国際も強力投手陣を擁しており、大量得点は望めないと思いますが、決勝戦も自慢の堅守で守り勝ちます。

全国制覇まであと一つ！がんばれ！関東第一！！