2024年6月11~13日『北海道日本ハムファイターズ×中日ドラゴンズ』エスコン | 雲をつかんだ日

2024年6月11~13日『北海道日本ハムファイターズ×中日ドラゴンズ』エスコン

6月11日
3回をパーフェクトで立ち上がったファイターズ先発の上原健太投手でしたが、4回先頭のカリステ選手に甘く入ったスライダーをレフトスタンドに運ばれてしまいます。
しかし、そこからガタガタと崩れることはなく、6回には3つの内野安打で二死満塁のピンチを背負いましたが、怖い、怖い、怖い中田翔選手をレフトフライに打ち取り、粘り強さも見せてくれました。


上原健太投手の好投に報いたい打線は4回、水谷瞬選手の死球とマルティネス選手の二塁打で一死二三塁とし、打席にはチャンスに強い郡司裕也選手ということで、得点を期待しましたが、当てただけの投手ゴロに打ち取られて二死。
ここで、一軍再昇格の清宮幸太郎選手がファウル、ファウルで粘り、10球目のストレートを見極めて四球。
150キロ後半のストレートを持っている高橋宏斗投手から、ファウルで粘るというのはなかなかできることはありません。
続く清水優心選手は三振に倒れてしまいましたが、清宮幸太郎選手は明日以降、大いに期待できますよ。


7回も一死から四球で出塁した清宮幸太郎選手に代走・中島卓也選手が送られ、清水優心選手が初球でバントを決めて二死二塁。
ここで代打の田宮裕涼選手が、見事にライト前に弾き返し、中島卓也選手が本塁突入。
しかし、岡林右翼手のストライク送球に阻まれてしまいました。

上原健太投手は7回を投げて、4安打1四球4奪三振1失点(自責点1)の今季一番の好投。
2番手矢澤宏太投手も力で押して追加点を許しませんでしたが、9回に生田目翼投手が二死から加藤匠選手に適時打、田中幹也に2ランを浴びて勝負あり。
これで3連敗となりましたが、神宮での3連戦とは内容が違い、明日からの反抗が期待できます。




6月12日
ファイターズは初回、二死無塁から水谷瞬選手、マルティネス選手、田宮裕涼選手の3連打で1点を先制。
さらに万波中正選手が左中間スタンドへ運び、ドラゴンズ先発の小笠原投手から4点を挙げます。


5回には、清宮幸太郎選手があと数十センチでホームランという当たりをライトへ放ち、続く水谷瞬選手が内野安打で一死一三塁。
試合を決めたい場面で、マルティネス選手が鋭い当たりをセンター方向に弾き返しました。
しかし、この打球を小笠原投手がナイスキャッチ。
一塁走塁の水谷瞬選手は戻れずダブルプレー。

流れがドラゴンズに行きそうな6回、先頭の村松選手がセンター後方に鋭い打球を飛ばしました、松本剛中堅手が後ろに下がりながらスーパーキャッチ。
味方の好守にも助けられ、先発の伊藤大海投手は二塁を踏ませぬ圧巻のピッチング。


すると7回、元チームメイトであり、2015年の甲子園決勝でホームランを打たれていた小笠原投手から、郡司裕也選手がレフトスタンドへ運びます。


さらに8回には、久々のスタメンで、何とかして結果を出したい奈良間大己選手が、2点適時打を放ち試合を決めます。

伊藤大海投手は9回のマウンドにも上がり、3安打無四球7奪三振の完封。
さらに、98球で終わらせ、"マダックス"のオマケつきでした。






6月13日
ファイターズ先発は前回登板でプロ初勝利を挙げた福島蓮投手でしたが、初回、二死から高橋周平選手に先制ホームランを浴びます。

その裏、清宮幸太郎選手のヒットを足掛かりに、水谷瞬選手の適時二塁打で同点、マルティネス選手も適時打で続きあっという間に逆転に成功。




さらに2回、先頭の万波中正選手が二塁打で出塁し、続く五十幡亮汰選手の内野ゴロの間に三塁に進み、上川畑大悟選手のレフトフライで本塁を狙いましたが追加点を奪うことはできませんでした。

すると3回、先頭の山本選手に二遊間を抜かれると、続く岡林選手を四球で歩かせます。
打率1割台の9番打者への、こういう四球を"無駄な四球"といいます。
さらに、カリステ選手のバント処理を慌てて一塁へ悪送球で、自ら無死満塁のピンチを作った福島蓮投手。
続く板山選手に2点適時打を浴びて逆転を許します。
それでも、なおも続く無死一二塁のピンチは無失点で切り抜けました。
しかし、4回も2本の長短打を打たれ、福島蓮投手は背信の投球で降板。

5回は2番手の田中瑛斗投手がマウンドに上がりましたが、カリステ選手にバックスクリーン左に運ばれ、4ー2とされてしまいます。

続く6回は、昨年途中にドラゴンズから移籍した山本拓実投手が上がり、元ファイターズの中田翔選手にヒットを打たれたものの、無失点に抑えます。


するとその裏、山本拓実投手とともにファイターズにやって来た郡司裕也選手がヒットで出塁すると、続く清宮幸太郎選手が四球を選び無死一二塁。
そして、昨年までホークスで一軍での出場機会が皆無であった水谷瞬選手が、梅津投手から替わったばかりの藤嶋投手のフォークを掬い上げてレフトオーバーの同点適時三塁打。
続く、元ドラゴンズのマルティネス選手がきっちり犠飛で勝ち越しに成功。


しかし直後の7回、4番手のマーフィー投手が簡単に二死を取ったあと、板山選手に三塁打を浴びると、高橋周平選手、細川選手に連続四球で満塁とされます。
ここで、両軍のベンチが動きます。
新庄監督が河野竜生投手をマウンドに送ると、立浪監督はディカーソン選手に替えて大島洋平選手を代打を送ります。
このしびれる場面で、河野竜生投手が大島洋平選手を三球三振に打ち取る見事な火消し。

これが再びチームに勢いをつけ、その裏に郡司裕也選手の適時打と、マルティネス選手の2点適時二塁打などで突き放します。


8回は杉浦稔大投手、9回はセーブシチュエーションではありませんでしたが、田中正義投手が最後を締めて、交流戦の成績を7勝7敗の五分に戻しました。

何とかして、明日からのジャイアンツとの3連戦と、雨で流れていたタイガース戦を勝って終わりたいですね。

そして、山本拓実投手は移籍後初勝利。
おめでとうございます!