「だからね。私は思うの」

「何が」

「跡部君は京さんになれないの」

「そりゃ、まったく別の位置に居るからなぁ」

「宍戸はどれがすき?」

「俺はKR」

「宍戸はわかってくれると思ってた!」

彼女は力強く机を叩くと、立ち上がり宍戸の肩をバシバシ叩く。

宍戸は周りを見渡して、大きく息を吐いた。

「今度ライブ行こうよ」

「は?」

「いいじゃん。一度くらい経験するもんよ」

「いやいやいや。跡部と行けよ」

「やだ。大体ライブなんて自分の醜い姿を晒すのよ? 見せれるわけない」

「なんだ。なんだかんだ言って惚れてるんだ」

「べ、別にそんなんじゃない!」

「京さんは?」

「大好き」

後ろで鞄が落ちる音がしたけれど、宍戸は無視をする事にした。