一昨日のことです。ワタクシ旅に出ました。
ここから電車乗るの、実は初めて。
熊本駅に向かい長崎を目指す。
昼間からビールなんか飲んでみたり。
川棚温泉ではない。川棚。
熊本駅から2回乗り換えで3時間弱ってとこだが、連れもいるし案外あっという間。
ってね。
こんなふうに、旅の記録っぽく書くにしては全然写真も撮ってないし旅程データもテキトーだから、このぐらいにしておきますが、私と悪友の目的地は、川棚駅のほぼ真ん前のここ。
こぞんじですか奥さん、「あんでるせん」。
何で「あんでるせん」なんだろう。
店主に謂れをに聞こうと思ってたが聞くの忘れた。もうね、それどころじゃなく。
この店の詳細については「あんでるせん 長崎」で検索すれば山ほど出てくるので略すが、以下のサイトが事前に参考になった。感謝。
彼女が予約とってくれたおかげで我々(総勢6名)はプレミアムなカウンター席に座ることができたのだ。もうエミコにお尻を向けて寝られないオレタチ。それを言うなら「足を向けて」だろ、みたいな一連のトークしつつ。
く
* * * * * *
とにかくね。
なーんかすごかったんだってば。
噂には聞いていたが、本当に
すごかった。
なんつーかなー。
あれは一体何だったんかなー。
ものすごく密度濃い、極上のライブショーで、
例えば「マジック観覧は別料金10000円です」って話でもお客さんは同じように詰めかけるかもしれない。
でも、そーなると客層は今とは違うかもなぁ〜。
仮に別料金10000円出してしまうと、客は「ランチ出るのが遅い、何で1時間半超も待たせる、プンプン」だの、「エアコン効いてない、熱中症でコロス気か、ムキーッ」だの言い始めるだろう。
あそこに来ていたのは、
注文したランチが来るまで、ショーが始まるまで、ひたすら「待たされる」こと、
エアコンが効いてなくて尋常じゃないくらい大汗かくこと、等、
すべてのことをワクワク楽しめている、そんな人たちだったと思う。我々含め。
(いやエアコン効いてないのは正直ツラかったけれども)
ものすごい圧を持って沸き起こる、
大爆笑とどよめき。
今まで見たことない「不思議」が溢れかえる。
あれはマジックなのか。
おっちゃん(店主)の特殊能力なのか。
あんな顔して神とか天使とか?
友人は「宇宙人」と断言していたが、何か使命感と信念を持って特殊能力を日々披露してる人なのかもしれんと思わせる。
私は疑り深いので、とても上手な「手品」に違いない、と一応思ってみる。
もしコレがタネも仕掛けもある手品なら、
どーやってコインにペンを突き刺すのか?
どーやったら後列で観覧する少年のフルネームが事前にわかったのか?
どーして少年がたった今描いた絵と、箱にしまってあった絵が一致すんのか?
……等々、いろいろ検証してみるものの、答えは出ない。
すごいエンターテイナーのおっちゃん(店主)、
それを飄々と支える、さばけた奥さん。
2人のこなれたチームワークが気持ちいい。
おっちゃん、マジックの合間にいい話をちょいちょい挟んでくるんだが、いいこと言うなぁ〜という感覚だけが残り、言語としては一旦全消去されちゃった感じ。
何かふとした時に思い出すかもしれないがね。
カウンター席は店主のマジックを目の前で見られるのみならず、ちょっとしたアシスタント的な役割でマジックに参加できて楽しかった。
私が紙に書いた「73」という当てずっぽうの数字を、ピタリ当てた。その当て方が縦に横にナナメにモォ〜すごくって、…って書いても一向に伝わりませんね。
「これからたびたび出てきますよ、73が」って。
フォークの先がGOOD LUCK!みたいになってていいだろ。
5回、6回と通うリピーターも多いらしいが、そうねぇ〜「コレをあの人にも見せたい!」って思う魅力が「あんでるせん」にはある。
夫や息子たち、息子の家族にも見せたい。
友達にも勧めたい。あなたにも勧めます。
ま、3時間待ちと、エアコンの効きが悪いことは覚悟してね。