ブログ連載一周年を記念し、ストーリーのまとめの為Wikiを制作しました。
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但し、まだ制作中の部分も多々あります。
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忍者だったとは思えない程、世俗の垢にまみれてしまってる初多利半蔵。
この教団はごくわずかな間に、人をここまで堕落させる力を持っているのだ。
「もう、お前も寝てしまっていいぞ。どうせ、教祖の独裁で今までもこれからもうまくいくに決まってるんだから」
このジジイ二人は酔うと下品な事ばかり言うから、寝てた方がいいかもしれない。
その時、伝令管越しに、無線機の呼び出し音が聞こえた。
朝っぱらから酔っぱらってる幹部連中4人をそのまま部屋において、通信機のある部屋に向かった。
「連絡かーーー、頑張ってなーー」
幹部のジジイが酔いが回った顔で、大きく手を振った。
4人でまだ乾杯を続けているが、いつまでそうやってる気だろうか?
きっと神事とかそういったものがない時なんて、そんな事ばっかりやってるに違いない気がしてきた。
えーーっと、確かこっちだった気がする、といったうろ覚えだったが、無事に通信機室に到着した。
呼び出し音は止まってしまっているが、卓上の赤っぽいランプは点滅している。
これが付いてるとき、こちらで受話器を手に取ってから、黒塗りにスイッチを押さえれば相手を呼び出せるんだっけ。
連絡を取るとともに、データーアンドロイドⅤ5に連絡を入れて、この電波の発信源を探らせる。
まあ、無事発信元にたどり着けるとかいう甘いことは考えていないが、中継点でも見つけられればしめたものだ。
まあ、この程度だろうなって時間待たされて、相手と繋がった。
「もしもし、連絡いただいてたみたいなんですが」
「おおーー、新しい教祖だべか?本部だわー、おま、よぐきげ」
「はい、新しい何かの予言か何かですか?」
「んだ。おらだずの、前にしでかしだーーやつだべがーー、評判ひろがったべな」
「言え、まだ新米ですのでまだまだですよ」
「そが、そが、わけーーのにおめ、感心だべな、おらあだず、鼻がたげーーわ」
お世辞だろうけど、本部てところがほめてくれてるみたいだ。
「ありがとうございます、これからも一所懸命学ばないといけないことも多いので、是非よろしくお願いします」
「よっしゃー、よっしゃー。おめ、感心感心。とぐべづに、おめに、選ばしたるがーー。何がよか?津波で漁師町十個くらいやってまうが?地震でもおごずが?大嵐にでもすっか?」
「あのーー、もう少し平和的で、衆目を救うみたいな事は無いんですか?」
もしさっき言ったことを、本当に自由に起こせるんだとしたら、たいした科学力って事になるんだが。
「ははははは、信じたべがぁ?冗談だべさ」
この言い方は冗談ではなさそうな感じがする。
「で、ほんとは次は何をなさるのです?」
「そだなーー、考えてねぇべや。おめ、なんがてきどぅなもんなかっべか?」
「適当なもんって言われましても……」
「そだべそだべ、なんでもよか。このめーーさの肥桶喧嘩神輿ばぁ、おもしろがっだでな、まだあんなの考えるべさ」
「そう気楽におっしゃられても、ほいほい浮かびませんよ」
「やっば駄目がぁ」
「あの……。さっき言われた、評判がいいって言われてたの、月を消す神事の方じゃなくて、そのあと河原でやった喧嘩神輿の方なんですか?」
「んだべや。そっぢのほが、よっぽどぉおもしれーが」
こいつら何のために連絡してきたんだろうって思えてきた。
「それよりも、新しい入信希望者が山ほど来て、教団の手に負えなくなってきてしまってるんですよ。月を消す神事が宣伝効果有り過ぎたんですよ」
「だろな。おらもそう思うべや。ほんじゃこんだぁ、おっきな月ばぁ、消してみるっか?」
「ちょ、ちょっと待ってくださいよ、そんなことしたらこの星にどんなとんでもないことがおこるか」
「おめ、なにいっでるだ、いぢばんでっかかぁ月じゃなかっぺよ。二番目だべ、二番目」
「あの、あっさりいってますが、最近、月を消しすぎて、このままじゃ飽きられちゃうんじゃないかって、そう思い始めてるんですが……」
「んだ。だがら、おめに、面白かことば、考えろっていったべな」
「あの、肥をぶちまける喧嘩神輿と、小さな月を消すのが、同列に並んでるような気がしてならないんですが?」
「んなもん、似たよなもんだべさ」
「似てません、絶体に」
「まあよがぁ。ほっただ、おめ、なんがぁおもしれーごど、考えとくだ。そっちの異能者さぁ、すぎに使ってけろ」
「え?」
「ほんだら、まだ連絡するべな」
切られてしまった。
なんだって、教団内に本部かってとこから来た異能者がいるって事か?