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ブログ連載一周年を記念し、ストーリーのまとめの為Wikiを制作しました。

 

こちらをご覧になれば、あらすじ等の理解に役立ちます。

 

但し、まだ制作中の部分も多々あります。

 

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「未来からもたらされる可能性は無いのか?」

「ご存じのように時間航行は不可能ですのでその危険性につきましては考慮する必要はないかと思われます」

「わかった。では引き続きこちらは教団内部から可能な限り探りを入れてみる」

「それ以外にまだ未確認事項で帝国情報部が解析中の事項なのですが」

「なんだ、意味深な言い方だが」

「もしかしたらタヌキの持ってきたというマイクロチップの情報に使えるものが有るかもしれないという事です」

 

 

 

 

 あのマイクロチップが役に立ったというのか?

「あれはハインツルドルフ達が持っているんだよな。もし罠か何かで、位置情報とかを特定する装置が組み込まれでもしたらいけないって事で」

「そうです確かにそのようにご心配をなされていましたので入年にチェック致しましたが幸いなことにそのような仕掛けはされておりませんでした」

「それではチップの中に何かのファイルのようなものが入っていて、それも、そいつを読み込んだところで、こちら側のコンユーターのファイルが次々と破壊されたりなんてこともないんだな」

「入念にチェック致しました結果大丈夫との結論に到達いたしました」

「触って安心見て安心か」

「はい人畜無害です」

「それじゃ困るんだ……いや、データーアンドロイドが言う事は比喩や例えではなく、本当にそういう、それだけの意味合いだと思っていいんだっけな」

「そしてその中に入っていたファイルの役割なのですが『賢者の珪素』の解析に必要な暗号鍵であるのではとの説が濃厚という事です」

「え……」

 驚いて、え……。といったのではない。

 実は半分忘れていて、え……?といったのだ。

「プログラムとファイルがどういう順番で並んでいるのかを見分けて整列させて起動させるのだそうです」

「どうしてそうだと気付けたんだ?」

「まだ仮説の段階でしかありませんが敵が重要なプログラムやファイルを復元すための暗号プログラムを持っているに違いないとの仮説から帝国情報部はもし作るならばどのような物として作るかを検討し続けていました」

「そのロジックに近いとよくわかったな……。いや、毎日解析に奮闘していればそれも気づくかもしれないな」

「残念ながら私には直感というものが有りませんので全く判別できませんでした」

「いいさ、そんなものなくても、別の面で活躍できてりゃな」

「はい別の面で活躍出来ていると思っております」

「良かった良かった。それはいいけど、『賢者の珪素』の方の解析は進んでるのか?」

「全くと言っていい程です」

「なんて潔いんだ……。は、いいとして、では、もしそのさっき手に入れたタヌキのマイクロチップが、本当に役に立つものだったとしようか。それがほんとのほんとの本物でも、実際に役に立つまでまだまだかかるって事だって、そう考えて間違いないんだよな」

「全く持ってその通りです」

「なんて潔いんだ……」

「しかし帝国も手をこまねいているわけではありません」

「なんだ?打つ手が見つかったのか?」

「帝国財務省ご用達の企業で紙幣の数を数えたり偽札の見分けを行う装置を作っているカネ・ダカ・ネーヲ社が」

「もしかして、カネゴ・ンノー・マユとかいう装置を作ってる会社か?」

「はいよくご存じですね」

「いや、知らんが話の流れから言うと当たっただけだ」

「高速でパンチカードを読み込む機械を新たに開発いたしましたので焼け石に水だと思われますが少しだけ読み取りにかかる時間が短縮されるという見込みです」

「あれは滅茶苦茶な話だったからな……。ホムンクルス製造に必要と思われるプログラムファイルは破壊され、バックアップと思われるものを見つけたと思ったら、全部パンチカードで打ち出されてて、そいつが山のように会って、手作業で読み込み作業を行ってるんだからな」

「手作業で遅々として進んでおりませんでしたがその機会のおかげで多少読み込み速度が上がったそうです」

「ご苦労な……。作業をしている人がストレスで病気にでもならないか心配だ」

「当初そう思われていましたがどうも人間は単純作業をある程度以上繰り返しているとそれが快楽になるそうなんです」

「ああ、レンガ積みみたいな単純作業に思える事でも、それを繰り返してると楽しくなるんだったな」

 それをゲーム化したのがテトリスだっけ?

「というわけで現場では楽しくパンチカードの読み取りを行い続けているとの報告が入っております」

「なんか、一歩間違えれば、今教祖をやってるこの教団の信者みたいだぞ」

「おそらくそちらの教団の信徒の皆さまは教義について同門の信徒同士話をしたり単純作業以外の何物でもない修行を毎日毎日繰り返しているうちにそれが最高の幸せとなっている筈ですので教祖としてその幸せを堪能させてあげてください」

「人の目から見れば不幸なんだが、データーアンドロイドが客観的に分析したなら、その人たちは再興に幸せだという事なんだな」

 何の話してたんだっけ……?

「というわけでタヌキの持ってきたチップは役に立ちそうです」

「どういう脈絡で、というわけになるのか解らんが、データーチップが役に立つことを祈っておくよ」

「チップの中身ですが他にはさほど重要そうにないようなファイルもありましたが何かのついでにそれについても調査を継続して行っております」

「なんだか解らないが、役に立ててうれしいよ……」

 はて、人文でも何の話をしているのか解らなくなってきた。

 データーアンドロイドと話していると、大概そうなるんだが。

 

 

 

 


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