Dr.関塾 新川1丁目校のブログ

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2023/6/22      文京学院大学女子中学高等学校 説明会

1.校長から
2.グローバル教育について
3.探求学習について
4.入試について
以上の流れで約1時間説明があった。

1.校長から
創立99年 裁縫を学ぶ学校からスタートしている。
設立者の思いである「自立と共生」さらに具体的に言えば、「自立した学習者」「世界標準の学力と人間力」を育てることを目標に掲げている。
この目標に向け、来年の高1からコースの統合を行う。
「国際教養」「スポーツ科学」「理数キャリア」の3コースから、「国際教養」「理数キャリア」の2コースへ変更する。
また、国際教養コースの高2・3に「S(Super English)クラス」を新設する。
進学実績については、年を追うごとに着実に伸びてきている。特に総合選抜入試に強い。
【2022年度の進学状況】https://onl.la/YbnF4mr


2.グローバル教育
・S(Super English)クラス
・アオバジャパン・インターナショナルとの教育連携
の2点について紹介があった。

①S(Super English)クラス
日本人教員とネイティブ教員のダブル担任制
地理や世界史等の授業について日本人教員とネイティブ教員のコラボ授業があり、単に日本語で話された内容を英語でも聞くという訳ではなく、日本語で学んだことに更に英語で情報を付け加えていく。教科書には載っていない、より多角的な学びができる。
また、ライティング力・プレゼン力を身につけるため、少人数でのきめ細かい指導をしている。
「特別授業」も用意している。最近ではロンドン芸術大学の教授にプレゼンをする授業、マレーシアの高校生と交流する授業*を行った。
*https://onl.la/T7fbGPB
進路は国内の国際系学部の他。海外大学に進む生徒もいる。
②アオバとの教育連帯
アオバ生と協力して小さな子どもたちの面倒を見るサマーキャンプ、アオバ生と共に学べるアフタースクールプログラムなどがある。また、アオバのイベントに参加できたり、逆に文京の文化祭等にアオバ生を呼んだりもする。
最近ではアオバ生とともに「江の島国際芸術祭」に参加した。


3.探求活動について
文京学院はSSH(Super Science Highschool)に指定されている。これにより、SHH指定校合同発表会など他校生徒とのハイレベルな研究成果発表の場が設けられている。今年度は対国立科学高校との合同イベント(研究発表、ポスターセッション、大学の講義を受ける、博物館をいっしょに見学など)も行った。

2015年からSSH校指定を受けるに際し、独自の探求カリキュラムの開発を進め、学外活動への積極参加を促している。
中高ともに、各学年週2時間探求の授業がある。中学の「探求の技法Ⅰ~Ⅲ」*で探求のためのスキル、研究の一連の流れを学ぶ。文系・理系2名の教員で担当する。
*探求の技法:言語運用能力、数理分析/情報活用能力、問題設定/課題解決能力の三つの能力を段階的に定着させることを目標
→Ⅰ「学年全学級で一斉実施」II「課題設定→情報収集→整理分析→まとめ表現のサイクルを回す」Ⅲ「SDGsに従って課題設定」
高校では「総合探求」という授業になる。高1のうちに自分の研究課題を固めていき、高2~3では学外に活動の場が広がる。国内・海外のコンテストともに受賞生徒も出ている。
これらの活動実績は大学入試が「総合選抜型」「学校推薦型選抜」など推薦メインに変わりつつある中において、かなり大きな武器となる。
実際に今年度の卒業生も推薦で多くの生徒が進学している。



4.入試について
*【2023年度「生徒募集要項(確定版)」】https://onl.la/aPTQFzC
◎中学入試
「ポテンシャル型」「特別選抜型」「適正検査型」「探求プレゼン型」「英語インタラクティブ型」の5パターンがある。特別選抜の日程を昨年度から変更した。
・ポテンシャル型:「2科」または「2科+選択」入試
後者は、理社英の6題から2題以上を解き、点数の良かった2問で判定
・特別選抜型:国算で得点の高いほうを2倍にして300点満点で判定
・適正検査型:I・II各45分100点満点
・探求プレゼン型:課題テーマは(今年度より)事前に提示(昨年度からの変更点)
→科学実験(50分)後、レポート(50分・100点)を作成し、レポートの内容に基づいてプレゼンテーション100点(10分程度)を行う。
・英語インタラクティブ型:ネイティブスピーカーと受験生複数名で英語を用いた(英検3級程度)活動 50分・100点
*英検を取得していると入試の点数に換算される。詳細は上記URL参照

◎高校入試
A推薦(第一志望)、B推薦(併願優遇)、一般入試の3種類。
・A推薦:面接のみ
・B推薦:適性検査(国数英)
・一般入試:通常の試験(国数英)
理数Aクラス、国際Aクラスでは「英国数から2科+その他1科」、「英数国理社から3科+その他2科」の成績でも可能
*推薦の成績基準の詳細、及び特待生の種類と条件については上記URL参照
不安な場合は個別相談を活用

【感想】
校舎は比較的こじんまりしていると感じた。
授業見学でも、生徒がプレゼンをしていたり、少人数でプレゼンの指導を受けたりしている場面が多く、発表や交流に力を入れていることが窺えた。
海外に出ていきたい生徒や、積極的に外部との交流を楽しめる生徒にはとても良い環境だと感じた。逆に一人で淡々と勉強したい生徒には発表の場が多すぎて向かないと思う。

 

※生徒へのおすすめ図書
◆2023年度 群馬県立高校(後期) 入試問題出典◆
『奇想天外な目と光のはなし』 入倉 隆 雷鳥社
『残心 凛の弦音』 我孫子 武丸 光文社
『全唐詩』より「山亭の夏日」 高駢
『古今著聞集』 橘 成季 新潮社
 

◆2023年度 群馬県立高校(前期) 入試問題出典◆
『養生訓』 貝原 益軒 中央公論新社
『論語』 孔子 岩波書店
『2050年の地球を予測する 科学でわかる環境の未来』 伊勢 武史 筑摩書房