北海道家庭学校の校長である小田島好信先生は、家庭教育の原点について次のようにおっしゃいます。


「子供はね、いつも言うのです。これは、みんなが持っていると。それでは、いったい、誰が持っているのかと聞きただすと、答えられない。ところが、親は、この言葉に一番弱いのです。みんなが持っているのに、自分の子供だけが持っていない、それはかわいそうだからと、子供のねだるものを買ってしまう。一番良くないケースです。大事なことは、わが家の方針を持つことです。他人のことはいい、我が家の方針はこうだから、だめなものはだめと言える。それが、子供達の精神を作るのです」。


そして、子供達を育てる現役世代の親が心すべきことは「わが家の方針を持つこと」とおっしゃいます。そして、


「うちの家はこうだ。誰が何と言おうが、譲れない。そんな強い信念がないと、子供たちは正しく育ちません。とりわけ父親にそのことが求められます。父親が、頑として譲れない基本の生き方を持っている、それが家庭教育の原点です」。

 

「家庭の厳格な方針を貫くためには、家庭に一つの文化が必要です。家庭の文化がないところで、どんなに一つの方針を貫こうとしても、子供達は見破ります。


家庭の文化、それは家庭の中でこだわり続けてきたものと言えるでしょう。とりわけ大切なものは、家庭の食生活です。舌が感じる味は、一生のものです。何を食べるかは、一生忘れられない家庭の文化の基礎です。コンビ二の味では、わが家の味は出ません。デパートのお惣菜売り場で買うおかずは、家庭の文化ではありません。家庭の文化がないところでは、家庭の基本方針は貫けません」。

 

北海道家庭学校の小田島好信先生の教育の原点は、素晴らしいものです。現在、成長期の子供をもつ親が忘れ去っている大切なことをあらためて痛感させられます。

 

教育ほど大切なものはありません。日本の将来は教育にかかっているのです。
 

北海道家庭学校↓
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