横溝正史原作のドラマや映画について毎週金曜日にお届けする
「週刊金田一」
今日は、急にお休みがもらえました。
明日からの三連休、全部出勤することになったので・・・
映画でも見に行こうかと思いましたが、体力温存に努めました
明日の夜は、BSプレミアムで「八つ墓村」が放送されるというのに
今日も鶴太郎の金田一です
しかも、マイナーなお話「女怪」です。
ストーリーを知りたくない方は完全なるネタバレですので、お気をつけください。
原作の『女怪』は、「先生」の一人称、横溝先生目線で書かれてますが、
ドラマでは「虹子の店」で金田一に偶然出会ったという
探偵小説作家・硯川（フランキー堺）の語りで描かれています。
マニアの方ならご存じだと思いますが、
『女怪』の持田虹子は金田一耕助が愛した数少ない女性の一人。
（原作では、あんまり「好き好き」言うので金田一らしくないとちょっとげんなりもする）
）バー「虹子の店」のママです。
ドラマでは、金田一の恋心もきちんと描きたいと思ったのか、
牧瀬里穂は登場せず・・・鶴ちゃんのおちゃらけた感じもありません。
ストーリーは・・・
保険会社の専務・長谷川が殺され、
男女の関係にあったホステス・村上ユキが逮捕される。
犯行を否定するユキ。
ユキを犯人と裏付ける証拠が続々見つかる。
虹子はユキを救ってほしいと金田一に頼む。
そんな時、脳溢血で亡くなった虹子の夫の墓が暴かれ、頭蓋骨が盗まれたという知らせが入る。
青ざめる虹子に付き添い、金田一は墓のある岡山に向かう。
夫に折檻され続けた悲惨な生活を打ち明ける虹子。
このシーン、デジャブ
「続・あかんたれ」で秀松（志垣太郎）と安造を探しにきて宿に泊まった愛子（生田悦子）が
夜に秀松の部屋に来て「抱いてください」というシーンがありました。
さらに事件が・・・銀座をうろついていたオカマの鉄火のテッちゃんが溺死体が発見される。
なぜか殺された長谷川の衣服を身に着けていた。
ある夜、金田一は虹子の夫の墓の近くで目撃された怪しげな祈祷師・跡部通泰のもとを虹子が訪れ、
体を許す様子を目撃する。
金田一は深く傷つくが、虹子は賀川春樹という好青年と交際していることを知る。
そして、跡部通泰も脳溢血で亡くなったと報じられた・・・・
で？？？何書いてるんか分からなくなったけど、ここからがネタバレ
脳溢血で亡くなったとされる虹子の夫は、
長年の恨みを募らせていた虹子が行為の最中に耳の後ろに針を刺して、
脳溢血に見せかけて殺した。
当時、診療所の医師だった長谷川が検死の際にそれに気づき、
虹子を脅迫して金と体を貪り続けた。
虹子は、ユキの犯行に見せかけ長谷川を殺す。
ユキの無実が証明されることを恐れ、今度は長谷川殺しを鉄火のテッちゃんの犯行に見せかけ、
テッちゃんも海にドボン。
以前から虹子の夫・恭平の死に疑念を抱いていた跡部は
長谷川が殺されたことを知り、ますます怪しいと墓を暴いて頭蓋骨を持ち出す。
そこで頭蓋骨に針が残っているのを見つけ、虹子の体をほしいままにする。
虹子はようやく愛する男性・賀川と出会うが、
ほくろの形で賀川が跡部であることに気づく。
この神保さんステキ
そして跡部の耳の後ろにも針を刺して脳溢血に見せかけて殺したのだった。
犯人が分かっても金田一は警察には言わなかった・・・
誰にも言いませんよカードは渡してません
（あ、今夜「時効警察」だった
）
）基本的に原作『女怪』に忠実で、『霧の中の女』を合わせたドラマになってますが、
個人的には古谷金田一の「女怪」の跡部が賀川を演じて、
２人の姿で虹子を愛する不気味な性質みたいなのが面白かったと思うんだよね。
このドラマは跡部の不気味さがちょっと足りなかったかな。
（カッコよさが勝ってた
）
）しかも原作のように、跡部を殺した後、賀川に会えないことを心配した虹子が
金田一に調べてもらうってところが面白かったんだよなー。
えーーーーっ同一人物
という驚きが薄かったと思うんだよね。
同一人物という驚きが薄かったと思うんだよね。最初、びっくりしたもん
あ、皆さんにとっては、何のこっちゃって感じですよね。
失礼しました
明日の「八つ墓村」をお楽しみください。
それより、台風
何事もなく通り過ぎてくれますように・・・
ではでは、また来週っっっ