横溝正史原作のドラマや映画について毎週金曜日にお届けする
「週刊金田一」
この年末年始もたくさんの横溝作品をご覧になられたでしょうか？
まだ正月休み中だけど、ここままでは来週から仕事に行けなくなるんじゃないかと
今日は午後から年始の挨拶に回ってきました。
帰ってきたらＡＸＮミステリーで横溝正史シリーズの「本陣殺人事件」やってて
やっぱ見ちゃうよね～
丁寧に作ってあるわー。
ＡＸＮミステリーのお知らせはブログの最後に書きますね
小野寺昭さんが金田一の「真珠郎」は今日が最終回。
小野寺金田一の魅力を中心に書きますね。
以前、小野寺金田一の「三つ首塔」でも書きましたが、
とにかく優しい金田一。
ＡＸＮミステリーでは「端正でさわやかな金田一」と表現してましたが、
影のない屈託のない金田一です。
戦争が終わって心の傷を癒やしに旅に出た金田一。
バスの中でも無邪気にはしゃいでます。
夏八木勲さん演じる乙骨とも本当に楽しそう。
良い友達って感じ。２人で雨宿り。
乙骨がまさかあんな人間だとは・・・
由美に一目惚れした金田一。
小野寺さん、こんなかわいらしいけど当時４０歳。
「太陽にほえろ」で殉職した後、金田一耕助に挑戦したようです。
小野寺さんの全盛期は、私が物心ついてない頃なので、そこまではよく分かってないんですが、
「太陽にほえろ」に登場した２９歳ごろは女性人気がすごかったんですってね
ファンレターも一番多かったんだとか。
私が「太陽にほえろ」を見始めた頃は、「殿下」も終盤で
かっこいいけど結構おじさんのイメージがありました。
なので、その後の「ドック」の方に夢中になってました
そんな小野寺さんが金田一を演じるってことで、喜んだ女性も多かったでしょうね
貴重な入浴シーンもありますよ
顔に似合わず結構いい体してます
無数の蛍火にうっとり・・・
金田一耕助が原作でいう「椎名耕助」役ってことは、洞窟でのキスがあるの？？？
とドキドキもしましたが、
なんとおでこだけ
由美のおでこに思わずキスをしてしまい、
動揺する金田一・・・
金田一のキャラ的におでこが限界でしょう
古谷金田一がヒロインにキスしたら・・・私、暴れますよ
原作知らずにこのドラマを見た人は、まさかこの人が犯人だとは・・・って思いますよね。
ずっと気さくな金田一のお友達だったから。
体温計じゃありません。タバコです。
急にくわえタバコでやさぐれちゃって、「おや、あやしいな」と思わせます。
相変わらず、真野響子さんはお美しい・・・
こういう毒っ気のない由美もありかな、と思います。
でも、すべての役がキャラかぶってますよね。
それは真野さんが悪いんじゃなくって、そういう役ばかりなんだよね。
知的で気品のある古風で美しい女性・・・それが男に犯されて一変する
かわいそうに・・・
男の人はそういうギャップに興奮するんだろうね。
真珠郎姿の由美は本当に美しい・・・陶器のような肌
私が真珠郎・・・って言っても、この草色のビカビカ衣装は着なくてもいいんじゃない？
この後、井戸に遺体を沈めた金田一は「死体遺棄」だよね
二度、鵜藤博士を演じた岡田英次さん。
脳梗塞で半身麻痺の演技が迫力ありました。
この作品、登場する人はみんな演技がうまい俳優さんばかりだし、
話も２時間にしてはきれいにまとまってましたね。
さすが田坂啓さん
（横溝正史シリーズの「悪魔の手毬唄」と「迷路荘の惨劇」を担当。「御家人斬九郎」や「剣客商売」など」
でも、個人的には笑いも欲しかったな。
欲張りですか？
いくら巡査が訛ってしゃべっても笑いにはつながらないわ
（長門勇さん、三木のり平さん、伴淳三郎さんの笑いを求めても無理だね）
映像的には、もっと色を使ってドキドキさせてほしかった。
大谷直子さんの由美は赤いドレス着たり、赤い廊下を歩いたり、
それだけでドキドキしたもの。
設定で、あんな和風の大きな家ではダメね。
やっぱり娼館のような不気味な建物じゃないと。
どうしても「祟り」風にしたいのか、
金田一たちが訪れると「八つ墓村」のように村人たちが厄介者を見る目でこそこそ見ている。
その方が視聴者も食いつくのかな。
湖のほとりでたたずむ金田一。
エンドロールに「丸沼温泉ホテル」ってあるから
この湖はどうやら群馬県片品村の丸沼湖畔のようです。
ってどこにあるんだか、分からないんだけどねー
小野寺金田一の「真珠郎」はこれで終わり。
ＡＸＮミステリーのお知らせ
ただいま、横溝正史シリーズの「悪魔の手毬唄」を放送中
日付変わって、５日０：４５～は同じく「八つ墓村」、
鬼貫八郎を挟んで、大好きな古谷金田一の「真珠郎」が放送されます。
さらに日付変わって６日４：１５～は小野寺金田一の「真珠郎」、「仮面舞踏会」・・・と続きます。
なぜか時々挟まってくる糖尿病刑事ドラマ「鬼貫八郎」
日曜までたっぷり金田一が楽しめるのでご覧くださいね
（ＡＸＮミステリーの回し者です）
ではでは、また来週