麦茶は文字通り、麦を煮出した飲料のことです。


茶色になるのは殻つきのまま煮出したためです。


冬のうちに苗をつくり、初夏に刈り取ります。

「麦茶は夏に飲む」というイメージがありますが、なぜだか知っていますか?


もともと麦茶は冬に飲む暖かいお茶でした。



しかし、千利休の弟子である百利息(ひゃくりそく)がなかなか師匠に認めてもらえず、


ささやかな反発もこめて


【夏に飲むお茶】として麦茶を出し始めたのです。




堅苦しい作法のないことと

量産しやすいことが庶民に親しまれ、


収穫した夏のうちに冬に飲む麦茶まで使い切ってしまったそうです。



百利息は麦茶屋で大儲け。しかし千利休からは破門されてしまいます。



千利休は以来、麦茶を口にすることはなかったそうですが、


千利休の子・少庵は大の麦茶好きで、


自分が建てた茶室にこっそり持ち込んで嗜んでいたとか。



その茶室が建てられた場所の名前は 鶴ヶ城公園 ということから、


麦茶のCMに鶴瓶師匠が使われているというのはまた別の話。











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