あまり情報過多になっても…と思っているが、読んでみたくなった。
友人にがんのことを話すと、
「何がきっかけで受診したの?」
と聞かれることが多い。その人にとっても大事なことだと思うので、細かく話すことにしている。
記事にもあるように、私も尿のような水っぽいおりものが自覚症状のはじまりだったこと、たまにトイレットペーパーに小さなピンクな点がつくようになり、少量の鮮血の時もあり、透明から色が付くようになり…同じ経験をした。
それまでのおりものというと、少し粘着性があって水っぽくなかったので尿漏れだと思っていたのだ。
私の場合はすぐに診断がつき、手術も早く決まったのでまだ良かった。その期間が長くかかるとなると、本当にしんどいだろう。「癌だったら…。早く、1日も早く切って欲しい」と思ったという話は、よく耳にする。
記事を読んで思ったのは、ステージ1であっても転移や再発はやはりあるのだなぁということ。自分ががんになるまでは、ステージ1ならほぼほぼ再発や転移はないと思い込んでいたことに気づく。なので、ステージ1aと言われてかなりホッとしていた。
ところが、「グレード」という診断があることを知らなかった。
「グレード3です」
と言われた時は、「グレードってなに?」という知識レベルだった。よく耳にしていた「顔つき」というものであることを、説明されてやっと結びついた。
退院前の説明でリンパ節への転移は認められなかったと聞いて、椅子から崩れ落ちそうになるのを耐えるほどホッとして力が抜けた。そこからの抗がん剤治療の説明に、「え?抗がん剤やるんだ」と驚いたが、グレード3なので「再発レベルは中程度」なのだという。
ステージ1であったこと、抗がん剤治療も無事に終えられたことで、内心は分からないが、完治のような(寛解ではなく。寛解ですらない状態なのだが)「めでたい」気分の家族に合わせつつ、反対に自分の心は重さを増すような感覚がある。
心身ともに日常生活にほぼ戻りながら、再発や転移は常に頭に同居する。この同居人とうまく付き合う術をつかみたいところだ。
「へそ天してよ」と冗談で言ってみたら、偶然にもしてくれた!